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茶道手帳

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▼ 旧ブログ 記事:2009/03/13 19:53 からの転載 ▼ (写真は転載なし)

「茶道名数」で云うところの(?)
京都五山 の雄、相国寺の承天閣美術館から、ポスターが届きました。

北山文化・東山文化の中心地、金閣・銀閣を有する相国寺だけに、
所蔵品も、(いわゆる「唐物」「高麗物」をはじめ)由緒あるものが多いです。

日本・フランス交流150周年、京都・パリ友好50周年記念として、
去秋 パリで展観された名宝の、里帰り展です。

(この時期の京都は、人波にモまれる御覚悟の上)
葵祭の見物がてら
ぜひ ご観覧ください。

「相国寺・鹿苑寺・慈照寺の名品を、一挙公開!」
と、アノ 承天閣美術館さん がおっしゃるので、
これは 行くしかない です!!!


:「相国寺 金閣 銀閣 名宝展-パリからの帰国-」展

4/11(土)〜9/6(日)
▼ 旧ブログ 記事:2009/03/13 19:53 からの転載 ▼ (写真は転載なし)

先代(13代)中里太郎右衛門=中里逢庵さんが、逝去されました。

(特に親しい面識があったという事ではないですが)
最近、記事で時々、太郎右衛門家に触れておりましたので、
一言 おくやみを申し上げたく。

先人たちが大きな足跡を残し、先に逝かれるにつれ、
残された我々の責任の重さを、実感する次第です……

つつしんで ご冥福を お祈りいたします
▼ 旧ブログ 記事:2009/03/12 14:21 からの転載 ▼ (写真は転載なし)

「茶道名数」で云うところの、
「一楽二萩三唐津」の唐津焼をはじめ、

上野焼・高取焼・平戸焼・伊万里焼・鍋島焼・柿右衛門・薩摩焼・小代焼・八代焼・長与焼
161点が、
兵庫陶芸美術館で展示されます。

福岡玉屋百貨店の創立者、田中丸善八のコレクションに、
福岡市美術館の所蔵品を加えた、
その名も


「九州古陶磁の精華  唐津・鍋島・柿右衛門」展

3/21(土)〜5/24(日)


(この時期の丹波路は、人波にモまれることもなかろうと)
篠山城 の花見がてら
ぜひ ご観覧ください。

「全国5ヶ所を巡回するが、関西ではココだけ」
と、アノ 陶芸美術館さん がおっしゃるので、
これは 行くしかない です!!!
▼ 旧ブログ 記事:2009/03/11 14:25 からの転載 ▼ (写真は転載なし)

「茶道名数」で云うところの、
いわゆる「遠州七窯」のうち、赤膚焼 展が、
野村美術館で開かれてます。

(この時期の京都は、人波にモまれる御覚悟の上)
哲学の道 の花見がてら
ぜひ ご観覧ください。

「これほど 大規模な展示はめったにない」
と、アノ 野村美術館さん がおっしゃるので、
これは 行くしかない です!!!


:平成21年 春季展
「春の取り合わせと赤膚焼」展

前期:3/7(土)〜4/19(日)
後期:4/21(火)〜6/7(日)
▼ 旧ブログ 記事:2009/02/19 18:35 からの転載 ▼ (写真は転載なし)

できたてホヤホヤの ポスターを、
館長さんが持っておいででしたので、
さっそく ご紹介!


「開館75周年記念:鶴翁から 明日への贈りもの」展(春季の部)

:3/7(土)〜 6/7(日)


※白鶴美術館……嘉納鶴翁の蒐集品を中心に展示する。
        大倉集古館、大原美術館、根津美術館などとともに、戦前に設立された数少ない美術館のひとつ。

※嘉納鶴翁(鶴堂)……7代目 嘉納治兵衛(1862〜1951)。数寄者。
             奈良興福寺 唐院お倉預かりの家に生まれ、婿養子として嘉納家に入る。
             少年時代から、正倉院展の際 看守のアルバイトに進んで参加するなど
             古美術ずきであった。石州流の茶を学んだといわれる。


(ちなみに……お酒の「白鶴」の嘉納家を「白嘉納」と呼び、「菊正宗」を「本嘉納」と、
 江戸期には呼んでいたようです。)

(「菊正宗」嘉納治郎右衛門 家の、8代 治郎右衛門が、すなわち嘉納玉泉。
  住友友純(春翠・好日庵)と同門の 裏千家一門です……)


自分の美意識に適った、自分の好きな物を、(商売とは関係なく)蒐集し、
それを公開し、社会に還元する……
鶴翁の生き方には、ある種の憧れをおぼえますので、その書を「非売品」として店に掛けております。

館長さんがおっしゃるには、好んで字を書かれたらしく、時々思わぬ所で目にされるようです。

「好古」という なんともソノマンマな内容が、特に気に入っております……
▼ 旧ブログ 記事:2008/09/20 19:06 からの転載 ▼



私の勝手な解釈で、記念館を、簡単にご紹介しましょう。

(訪問者それぞれに「私の寛次郎記念館」という思いが宿り、自分なりに解釈していることでしょう。
「自分」というのは、寛次郎さんのキーワードの一つでもあります。
「勝手な解釈」を喜んで受け入れてくれそうな、そんな場所です。)

前頁<写真1>

館内にある寛次郎さんの写真パネル。人柄・思想がにじみ出ている。

前頁<写真2>

玄関から奥に入ったトコ。「受付」付近。
囲炉裏があって、多くの人と酒を酌み交わせるように?広い。
ほんの小さな、たとえば火箸まで寛次郎のデザイン・作。
美意識がすみずみまで行き届いている。
生きるって、暮らすって、こんなにも素晴らしいことなんだ……再認識。

前頁<写真3>

素焼き窯。
半分室内・半分室外のような空間にある。内でも外でもないトコロ。
窯じたいが、寛次郎さんの彫刻作品に似た美しいフォルム。
神聖なので、注連縄をして、供物がある。

前頁<写真4>

中庭。
私が勝手に「マル」と呼んでいる石。寛次郎さんの「美」の象徴だろうか。それとも、
寛次郎さん自身の。

<写真5>

寛次郎さんは、「言葉」の人でもあった。寛次郎さんの言葉はスゴい。残された量もスゴい。
写真の掛物は『非草非人非木』。
<茶>という字を分解すると、草・人・木。
寛次郎さんの言葉は、「禅語」以上に「禅語」的であり、
禅語以上に、非禅語的でもある。すなわち、茶。

(寛次郎さんは、寛次郎的に・寛次郎として、
寛次郎式茶室で、抹茶を点てて飲んでいたようである。すなわち、茶。)

(写真は撮らなかったが)今回の、私に響いて来た「言葉」は、
「品物を買ってくる  自分を買ってくる」
という一語。
すべての「商品」に、美は、そしてそれを見出す自分は、宿っている。

<写真6>

家具・しつらえ……館内のほぼ全てが寛次郎さんのデザイン・作品。
(手先が器用だったようだ。)
そして何より、館のみなさん・館に流れる空気が、一番の作品。

<写真7>

離れにある、工房。
寛次郎親子が、仲良く並んで「蹴ロクロ」を蹴っていた。

博物館実習が終わってからも、
「展示替えをするから遊びにおいで」「この一部屋、好きに並べてごらん」「いいね。次回の展示替えまで そのままにしておこうか」と、シロートに任せて頂いた、一番の思い出の場所。
(あの経験が、現在に活かせてないのは、ご愛嬌……)

<写真8>

街中にあるとは思えない、その巨大な「登り窯」の、圧倒的な存在感!
あの柔和な寛次郎さんが、ここで火と戦っていたのか。


寛次郎的 空気をいっぱい吸い込んで、細い入口を戻り、
明日からの新たな自分に踏み出しましょう……
▼ 旧ブログ 記事:2008/09/16 18:45 からの転載 ▼



河井寛次郎記念館を、ご存知ですか?

京都 五条 東山から一歩入ったところに在ります。
「民芸」運動でおなじみの 寛次郎さんの旧宅が、
(その空気までも)当時のまま公開されている場所です。

寛次郎の娘・孫 他、一族の皆様が運営されています。
(それも、バックヤードだけでなく、来館者と直に接する距離で、活動されてます!!!)

http://hcn.plala.or.jp/fc211/sagi/

……
ぐ〜たら大学生だった私も、自分の興味にはトコトン貪欲であり、
商学部でありながら、博物館学芸員のコースでは それなりに「成績優秀」だったので
あります……<記憶トハ常ニ美化サレルモノ也>

「成績良くてもしょせん他学部」。
第一希望の野村美術館・茶道関係の美術館は落ち、
実習は第三希望の寛次郎記念館に、お世話になることになりました。
記念館は、他館の何倍もの人数を、数期にわたって受け入れているので、
入りやすかったのかもしれません……

記念館での実習は《素晴らしい》ものでした。
他館での実習の様子も、後に知るのですが……私は、自分が第3希望に落とされたことに、
心から感謝しました。
「ハート」「魂」「愛」???etc.そういうものが、
記念館・館の皆様には アフレているのです。
(そして、学術的なことよりも、実践的な体験を、数多くさせて頂けました。)

実習中、芸術家としての寛次郎さんだけでなく、祖父として・父としての
寛次郎さんのエピソードが、よく話題にのぼりました。
例えば、家(現・記念館)の前に水道だか下水だかが引かれることになり、工夫たちが毎日やって来た。寛次郎は工事が終わると毎日のように、彼らをウチにあげ、楽しそうに酒を酌み交わしていた……等々。

とにかく寛次郎という人は、土を愛し・火を愛し・美を愛し、そしてそれ以上に、
人間というものを愛して止まなかったようです。
初対面の人でも すぐに家に上げ、酒を飲みながら色んなタイプの人の話を、
聞くのが好きだったようです。
理知的な柳宗悦、豪放な棟方志功、柔和な寛次郎……名も無き市井の人々。
幾夜となく繰り返される酒盛りの、楽しそうなこと!!!
「でもね。家族は大変だったのよ……」
笑いながら、懐かしそうに話してくれるのを聞いていると、
あたかも自分がその場に同席しているかのような、心地よい気持ちになりました。

……
寛次郎さんは、もはや「運動」ではなく、<民芸>その人でありました。
そしてその精神的なもの・人柄が、
そっくり子孫・一族たちに継承されているのです。
私ほど ぐ〜たらではないでしょうが、学生たちを毎年10数人も受け入れるのは、
本当に大変なことでしょう。その活動を、現在まで続けておられます。
そして、学生達との交流を、心から楽しんでおられます。

記念館は、オープン当初から、リピーターの多いことで有名だったようですが、
(私が久しぶりにお伺いした、五条「陶器まつり」の最終日も、たくさんの入館者の笑顔がありました。)
<ロハス><癒し>そんな現代のワードを超越した、独特の空気がそこには流れています。
そして、その空気は、いつ・何度行っても 変わらずそこに在ります。

疲れた時・何かに失望した時・自信がなくなった時・オゴっている自分に気づいた時……
ぜひ、館を訪問してください。たっぷりと時間をとって。
館を出た時には、さっきまでと違った「自分」がそこにいるはずです。

……
館は、私の「原点」です。たくさんの、かけがえのない物を授かりました。
いつか恩返ししたく……若輩ゆえ なかなか叶いません。
少しでも多くの人に館を紹介し、少しでも多くの人に「何かを授かって」もらえれば……
寛次郎さんも喜んでくれるでしょうか?

(館内案内 次回)
▼ 旧ブログ 記事:2008/11/27 22:06 からの転載 ▼



夏ぐらいだっただろうか……
けっこう来店客で忙しい一日があって、そのお客様にも、
花器だか何だかをお売りしたことは憶えている。

昨日もちょうど業者さんとの電話の最中で、
こちらも焦って電話を終わらせようとしたのだけれど、
その方はその方で、申し訳なさそうに、
店に入るなり持参された紙に何かをメモされる。
その紙が、上記写真のポストカード。

ご来店されたのは、絵本作家・イラストレーターの
WAKKUN (涌嶋克己)氏で
ありました。

(神戸以外の方でも、ご存知かも知れませんが……、
震災の時の「ガンバロウ 神戸」のロゴ等々、社会活動にも積極的に参加されてます……)

http://www.c-space.co.jp/honmani/portfolio/pg86.html

知らなかったけれど、どうもアトリエが 弊店の近くのようで……
電話を切るなり、思わず 「あっ!WAKKUN???」と声をかけてしまいました。
以前 商品をお求め頂いた時には 全く気づかずに、
重ね重ね失礼いたしました……。

●WAKKUN 『歩く』展 (11.18(火)〜11.30(日))
神戸 元町 ギャラリー 「DELLA-PACE」:TEL 078-392-9638
▼ 旧ブログ 記事:2012/06/11 18:56 からの転載 ▼


ブログを 書きそびれ過ぎるのも、なんだか こめかみが こそばがゆいので

なにか 一つ 書いてみようとする……「あきまへん…」

(副題:「どうでもいい話」)

*

ブログでは、少しはセーブできているけれど、

ツイッターでは、ついつい余計な「つぶやき」が多くなる。

ツイッターが、そういう媒体だから…、と言ってしまっては 元も子もないが

つい 思想信条の吐露や、お手軽な グチの吐き捨て場所 として、

利用してしまう……あきまへん

*

胸に手を当てて 考えるに、

子供の頃から そうだったのでは ないか?

黙々と、ひたすら 積み木を 積み上げることに、喜びを見出す自分と、

そして それを壊してしまおうとする 自分がいる。

ある面では、

順調に 積み木が積み上がっていくことに、恐怖を 覚える自分がいる。

(芥川のいう 「唯ぼんやりした不安」 に似た心持ちもする)

それに耐えられなくなって、積み木を自ら壊してしまう、自分がいる。

真っ白な半紙に、墨汁が 1滴落ちてしまう ことにより、

安心感を覚える 自分がいる。あきまへん……

また、整然と 整い過ぎていることに対する、嫌悪感も。

(どこかの軍隊の、一糸乱れぬ 行進を見るような)

シンメトリーよりは、多少 「へうげ」ている方が、落ち着く気もする。

誰かに汚されるくらいなら、汚してしまえホトトギス的な、

唯我独尊 的な、一面があるのやも知れない あきまへん

*

去年から始めた ブログのシリーズ 「茶道 アプリ」 と 「茶の湯の銘」。

例えば 出先から、もっと簡単に スピーディーに、茶道辞典や 茶道手帳が 調べられたらいいのに……

という目論見で 始めたけれど。

(語句をダイレクトに検索する という目的においては、電子化されたものは、紙の媒体 の比ではない)

(辞典類の 電子書籍は、電子化する効用 という面においては、小説や随筆また漫画類 の比ではない)

「茶の湯の銘」 で言えば、【あ】 を終えるだけで、丸1年 かかってしまった……

単純計算で、このペースで行けば、すべて 書き終えるのに、この先 50年かかる

ということになる。あきまへん


何ヶ月か前に、国が、書物を電子化するのを 推進し、助成すると、

大々的に 発表がなされた。

(辞書などの 複数の執筆者のあるものや、まして 図版が多様される場合、その権利関係が複雑化していて、それが落ち着くまで 一定の時間がかかるだろうが)

いずれにせよ、茶道関係の 調べ物系 書物が、電子化されるのも、時間の問題だろう。

いわんや アプリをや。

何度も このブログで書いているとおり、一定の需要は 確実に存在するのだ。

(出版をされている所なら、マーケティングで、とうにそれは把握しておられるだろうし)

一度 電子化されれば、改変の手間や 維持コストは、紙の比では なかろうし、

国から助成もあることだし。


で。

ブログの その項の 存在意義を 見失いつつある。

プロが取り組んでくだされば、私の出る幕など みじんもなくなる。

自分で せこせこキーボードを叩くのも、それはそれで、勉強になるから

いいのだけれど……
▼ 旧ブログ 記事:2012/04/12 23:21 からの転載 ▼




:茶道の銘

写真:【石橋静友堂 ねっと店】  蓋置 荒磯 鯉桶形  *今岡三四郎*  [hok10113]
http://seiyudo.ocnk.net/product/5324

当ページの リンク先は、全て 弊店ページです。

*

掛物・茶杓の ご希望の語句・銘を、ご希望の和尚様に書いて頂けます。
                           ↓
                    http://seiyudo.ocnk.net/news#61

4月12日 記

*


・霰 (あられ) 【冬】
……… 雪の結晶に 雲中の水分がついて凍り、小さな氷の塊となって降るもの。古くは「雹(ひょう)」も含めて呼んだ。
http://seiyudo.ocnk.net/product-list?keyword=%E9%9C%B0


・有明 (ありあけ) 【秋】
……… 1.夜の明け方のこと。月がまだ空にあるうちに、夜が明けてくる頃。また、「有明の月」のこと。朝の空に 淡くかかっている月。 2.中興名物 光悦作 赤楽筒茶碗の銘。光悦十作 の一。「千家中興名物記」に、横山藤七に伝わる青替りのある茶碗 と記載される。 3.雲州名物 井戸脇茶碗の銘。「雲州名物帳」に、元の名を「関白」といい、土井利和から不昧に伝えられたとある。 4.宗旦作 尺八花入の銘。雲州名物。三井家伝来。 5.石州作 茶杓の銘。白竹で節下に濃淡の黒斑があり、その景色を有明の雲に見立て命銘された。 6.大名物 漢作唐物 肩衝茶入の銘。正木美術館 所蔵。「たのしみは命のほかになにかあらん ながらえてみる有明の月」と遠州の書状にある。
http://seiyudo.ocnk.net/product-list?keyword=%E6%9C%89%E6%98%8E


・有明桜 (ありあけざくら) 【春】
……… 里桜の品種の一。また、有明ころの桜。
http://seiyudo.ocnk.net/product-list?keyword=%E6%A1%9C


・有合 (ありあい・ありあわせ)
……… 特別に用意したものでなく、ちょうどその場にあること。その物。


・有磯・荒磯 (ありそ)
……… 「あらいそ」の略。
http://seiyudo.ocnk.net/product-list?keyword=%E8%8D%92%E7%A3%AF


・蟻通 (ありとおし・ありどおし)
……… 1.アカネ科の常緑小低木。別名「一両」。縁起物として センリョウ・マンリョウと共に 「千両、万両、有り通し」と生け花の材料とされ、また植えられる。葉の付け値から、鋭い棘が伸びる。 2.世阿弥作 能の一。玉津島参詣のため 紀貫之が、蟻通明神の神域にさしかかると、馬も倒れるほどの大雨に遭い、「雨雲の立ち重なれる夜半なれば ありとほしとも思ふべきかは」と歌を詠み 神を鎮めた。和歌の徳を讃える曲。 3.千家名物 覚々斎作 茶杓の銘。不審庵伝来。大きな窠穴が四つあり、これを枕草子などにある「蟻通伝説」の故事に喩えて命銘された。


・在りの遊び (ありのすさび・ありのすさみ)
……… 1.いたずらに時を過ごすこと。なおざりに暮らしてゆくこと。あるがままに生きること。 2.松平妙関作 茶杓の銘。


・有馬 (ありま)
……… 神戸市北区 六甲山地にある温泉地。古くより天皇の行幸、公家武士の湯治、文人禅僧の来遊で知られ、秀吉の有馬茶会も著名。
http://seiyudo.ocnk.net/product-list?keyword=%E6%9C%89%E9%A6%AC


・有馬山 (ありまやま)
……… 1.有馬温泉 付近の、山々の総称。歌枕となっている。 2.遠州作 茶杓の銘。有馬湯治の際の即興作で、孤篷庵伝来。煤色さび竹で、櫂先のため方に特色があり、このため方を「有馬山型」と称するようになった。筒は正面に遠州の筆で 「於摂州 有馬湯作ル 孤蓬宗甫」、背面は江月和尚が 「有馬山竹何不用鞭 忽為茶具易然々々」と二行に書付けている。遠州茶杓の代表作。
http://seiyudo.ocnk.net/product-list?keyword=%E6%9C%89%E9%A6%AC%E5%B1%B1


・淡路島 (あわじしま)
……… 瀬戸内海 兵庫県南部の島。文献に香木が登場する最初として、日本書紀に 推古天皇の時、現在の枯木神社 付近に沈香が流れ着いた との記載があり、現在でも 国産線香の7割が 同島の産である。
http://seiyudo.ocnk.net/product-list?keyword=%E5%85%AD%E5%9B%BD 


・淡路屋舟 (あわじやぶね)
……… 大名物 砂張釣舟花入の銘。淡路屋宗和の所持で、のち仙台伊達家、大正5年に野村家に入り、現在 野村美術館蔵。「松本舟」「針屋舟」と共に、「天下三舟」と称され、また「茜屋舟」「ひらた舟」を加え 「天下五舟」とも呼ばれる。
http://seiyudo.ocnk.net/product-list?keyword=%E6%B7%A1%E8%B7%AF


・粟田口 (あわたぐち)
……… 1.京都市東山区の地名で、江戸期には 三条大橋より東の街道沿い一帯を指した。東海道・中山道・北陸道から 都への入口で、「京の七口」の一。刀鍛冶が多く住み、また 京焼の源流の一 粟田焼の窯場もあった。 2.狂言の一。刀の銘にまつわる 大名狂言。
http://seiyudo.ocnk.net/product-list?keyword=%E7%B2%9F%E7%94%B0


・淡雪 (あわゆき) 【春】
……… 1.春近くに降る雪。湿り気が多く、雪片が大きいため、淡くはかなく 消えやすい。 2.一入作 赤楽茶碗の銘。箱書は覚々斎。目立った作為は感じられず、一入による典型的な利休形茶碗といわれる。
http://seiyudo.ocnk.net/product-list?keyword=%E9%9B%AA%E6%9C%88%E8%8A%B1


・安閑 (あんかん)
……… 安らかで静かなこと。気楽、のんきに過ごす様子。


・安居 (あんご) 【夏】
……… 夏安居/げあんご、雨安居/うあんご。安吾は梵語で雨期の意。僧が部屋に篭ってする修行のこと。四月十六日に始まり、七月十五日に終わる。インドでは雨期に托鉢修行を屋内で行った、これが中世以降 日本の寺院に取り入れられ広まったもの。
http://seiyudo.ocnk.net/product-list?keyword=%E9%9B%A8%E3%80%80%E8%8C%B6%E7%A2%97


・鮟鱇 (あんこう) 【冬】
……… 1.アンコウ科の魚の総称。大きな体は平たく、口が大きく、海底にすむ。鮟鱇鍋は美味。 2.中興名物 唐物 茶入の銘。また 高取焼など 国焼にも同名の茶入があり、同形の茶入の総称。 3.山椒魚の異称。
http://seiyudo.ocnk.net/product-list?keyword=%E9%AE%9F%E9%B1%87


・暗香 (あんこう)
……… ほのかに薫る香り。どこからともなく漂ってくる香り。闇の中に漂う香り。


・安国寺 (あんこくじ)
……… 1.南北朝の争乱の戦死者の追善と 国家安穏の祈祷場として、夢窓疎石の勧めにより 足利尊氏・直義 兄弟が、六十余州の国ごとに設営させた 臨済宗の寺院。聖武天皇の国分寺にならい、一国に一寺一塔を設け、その塔を利生塔と名付けた。これにより 禅宗が地方に波及し、また足利政権の政治的意義も大きい。 2.鎌倉市にある日蓮宗の寺。日蓮が「立正安国論」を著した旧跡を寺院化したもの。安国論寺。


・安国寺肩衝 (あんこくじかたつき)
……… 大名物 漢作唐物 肩衝茶入の銘。もと「有明肩衝」と称したが、安国寺恵瓊が所持したことに因る。もとは細川幽斎が所持したが、子の三斎より恵瓊に譲られた。のち家康より津田興庵が拝領。三斎が興庵の茶会に招かれた折、これを手放したことを悔いて 「年たけて又こゆべしと思ひきや いのちなりけりさ夜の中山」 (新古今集:西行) の歌を残して これを持ち帰り、翌日 改めて黄金に酒肴を添え 譲渡を願ったという。この歌より、別名 「中山肩衝」 とも呼ばれる。その後、細川忠利が旱魃の領民救済のため、酒井忠勝に売り、のち将軍家に伝来した。現在 五島美術館蔵。胴の上半分に、鼠色の蛇蝎釉が見られる。
http://seiyudo.ocnk.net/product-list/54


・安座 (あんざ)
……… 落ち着いて座ること。あぐらを組むこと。
http://seiyudo.ocnk.net/product-list/25


*

掛物・茶杓の ご希望の語句・銘を、ご希望の和尚様に書いて頂けます。
                           ↓
                    http://seiyudo.ocnk.net/news#61

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