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【春の禅語101-1】 「老樹花開春雨前」
【春の禅語101読み】 「ろうじゅはなひらく しゅんうのまえ」
【春の禅語102-1】 「老梅枝上月団々」
【春の禅語102読み】 「ろうばいしじょう つきだんだん」
【春の禅語103-1】 「柳不緑 花不紅」
【春の禅語103読み】 「やなぎはみどりにあらず はなはくれないにあらず」
【春の禅語104-1】 「梨花残月」
【春の禅語104読み】 「りかざんげつ」
【春の禅語105-1】 「梨花一枝春」
【春の禅語105読み】 「りか いっしのはる」
【春の禅語106-1】 「梨花飛来飛去落誰家」
【春の禅語106読み】 「りかひらいひきょして たがいえにかおちる」
【春の禅語107-1】 「梨花白桃花紅」
【春の禅語107読み】 「りかはしろく とうかはくれないなり」
【春の禅語108-1】 「梨花白雪香」
【春の禅語108読み】 「りか はくせつかんばし」
【春の禅語109-1】 「落花随流水」
【春の禅語109読み】 「らっか りゅうすいにしたがう」
【春の禅語110-1】 「落花埋古径」
【春の禅語110読み】 「らっか こけいをうめる」
【春の禅語111-1】 「落花流水太茫々」
【春の禅語111読み】 「らっかりゅすい はなはだぼうぼう」
【春の禅語112-1】 「落花有意随流水 流水無情送落花」
【春の禅語112読み】 「らっか いあってりゅうすいにしたがい りゅうすい じょうなくしてらっかをおくる」
【春の禅語113-1】 「落葉花開自有時」
【春の禅語113読み】 「はおちはなひらく おのずからときあり」
【春の禅語114-1】 「逢花打花 逢月打月」
【春の禅語114読み】 「はなにあえば はなをだし つきにあえば つきをだす」
【春の禅語115-1】 「黄鳥上樹一枝花」
【春の禅語115読み】 「こうちょうじゅにのぼる いっしのはな」
【春の禅語116-1】 「白鷺下田千点雪 黄鶯上樹一枝花」
【春の禅語116読み】 「はくろでんにくだる せんてんのゆき こうおうじゅにのぼる いっしのはな」
【春の禅語117-1】 「梅動雪前香」
【春の禅語117読み】 「うめうごいて ゆきのまえにかおる」
【春の禅語118-1】 「梅吐三更月」
【春の禅語118読み】 「うめ さんこうのつきをはく」
【春の禅語119-1】 「梅是百花魁」
【春の禅語119読み】 「うめはこれ ひゃっかのさきがけ」
【春の禅語120-1】 「梅是万木兄 菊是千秋弟」
【春の禅語120読み】 「うめはこれまんもくのあに きくはこれせんしゅうのおとうと」

掛軸/ 掛物・茶杓の ご希望の語句・銘を、ご希望の和尚様に書いて頂けます。
                       ↓
                    https://seiyudo.ocnk.net/news-detail/61
▼ 旧ブログ 記事:2009/11/26 18:45 からの転載 ▼ (写真は転載なし)

新・逸翁美術館 開館記念特別展に 行って来ました。


まず 感じたのは、
同じ展示品でも、あの趣き深い山荘に展示してあるのと、
立派な現代施設になった新美術館では、
ずいぶん 雰囲気が変わってしまうなぁ……ということです。

いうなれば、山荘に飾ってあった頃は「道具」だったものが、
「展示物」になってしまったなぁ……ということです。

(博物館・美術館の使命として、「展示」以外に、
「保存(後世への引継)」や「調査研究」や「教育」という大切な役割があることを
省みれば、新美術館は 一つの <前進>なのでしょうし、
いたしかたない のでありますが……)

具体的には、
「呼継茶碗 『家光公』 逸翁銘」の雰囲気が、ガラリと変わってしまった
気がします。
山荘で 初めて目にした時は、ハッと驚かされ、大好きな茶碗だったのですが……

立派な展示ケースに収まる彼は、
「往年のオーラが薄れてしまったなぁ」「ずいぶんと、丸くなってしまったなぁ」
といった感です。

確かに、新展示施設は、素晴らしいです。

たぶん最先端の展示ケースは、(色んな展示物が「最適」に展示されるのでしょうし)
なにより、私の知る限り ピカ一の「見易さ」です。
(あ〜 もっとコウだったら良かったのに……との苦痛を感じませんでした。
すごい混雑ぶりに関わらず、相当 快適に見れました。
(展示工学(?)だかは、ますます進歩しているようです。)

山荘の有名な茶室も、きちんと「写し」が館内にありました。
(こちらも、どうしても本歌と比べてしまい、存在感・オーラが気になりましたが、
逸翁の創意工夫は、体感できるのではないでしょうか。)

係員さんも、現代的なアテンダントさん になっておりました。

だが、しかし……
何というのでしょうか?逸翁との「一体感」?あの空気感がもう味わえないのかと思うと、
今更ながら、ちょっと寂しくあります……

白鶴美術館のような、旧き良き「博物館」的空気が、ここではもう味わえない
のかと思うと……


*
今回の展示品


逸翁は、近代数寄者の中でも、非常にバランスの取れた 美意識の持ち主
だったのではないかと、私は思う訳ですが、

そんな逸翁の美意識が、これまたバランスよく配された展示構成です。

逸翁らしい 鋭敏な それでいて おおらかな愛玩品のうちで、
私が イイナ〜 ステキダナ〜と、特に見とれた2点

「青磁 日月雲耳 小瓶(杓立)」

これは、魚耳や鳳凰耳でよくある七官青磁の花入が
日(裏面が月?)を抱く雲形の耳になっているもの。
とにかく 大きさも含め、耳のデザインが秀逸です。

「志野 柑子口 花入」

柑子口なので、徳利としては使えないし、杓立にしてもバランスが悪いし……
ほんの僅かに浮き出た赤が、どんな花をも引き立たせそうな
肌合のいい 使い勝手の良さそうな、志野でした。


逆に、ウギャッと ひいちゃったのが
「マイセン窯 マンドリン形 花生」

逸翁は、外遊時に持ち帰った ナフキンリングやエッグスタンドや
小瓶や スペインの扇子を、
見事に 茶道具に仕立てあげていますが、このマンドリンに関しては、
いったい どういう使い方をしたのか……
一緒に 取り合わされる 他の道具たちの悲鳴が聞こえてきそうです……
(それとも、見事に 配したのでしょうか???)


今回は あまりにも時間が足りなかったけど、
今度は、新設なったカッフェで、ゆっくりお茶でもしたい所です。


※注: 写真は、展示品の「松平不昧 所持・雲州蔵帳 収載」の物ではなく、【ねっと店】にて販売中の 現代作家の「菱馬水指」です。
http://seiyudo.ocnk.net/product-list?keyword=%E8%8F%B1%E9%A6%AC&Submit=%E6%A4%9C%E7%B4%A2
▼ 旧ブログ 記事:2009/10/16 16:01 からの転載 ▼ (写真は転載なし)

*
あいかわらず いまさらながら……

*
どれくらい前だったか、野村美術館・楽美術館の
展覧会に行ってきた。


野村美術館 「樂家の歴代展」 前期:〜10月25日 後期:10/27〜12/13


1フロア ずらりと楽ばかりなのは、なかなかの壮観。

特に面白かったのは、「席飾り」の部の
「旦入 楽尽茶箱」。

茶入・茶碗・建水・香合 そして茶杓までも、
それぞれ 趣の異なる楽焼で作られている。

(風炉の上の「土瓶」までも、慶入の作だったので、
本当に「楽尽」で楽しかった。)

「席飾」のコーナーは、奥に配置している物が見辛い…のだが、
やはり 畳の上のお道具は、イイ!


ちょっと「???」だったのが、
「惺入作 楽焼十二支香合」
12個 揃ってはおらず、(記憶では3つほど)展示されていなかったし、
何より、
添えてある 共箱の箱書と、内容が一致していない物が
混じっていた気がする。
(忘れてしまったけど、例えば 黒楽亥 と書いてあるのに、
 猪は 赤楽 だったとか……。その類が複数あった気がする。)
展示上の都合か、
私の目の錯覚か、浅学のせいか、記憶違いだろうか???


地下フロアは「茶の湯の棚」展 (〜10月12日)

今日現在で、既に終了しているが、
これが なかなか 良かった。

自流の好み以外の棚物は、なかなか見る機会が少ないせいか、
見学者のみなさんは、ああでもない こうでもないと、
かまびすしく ご覧になっていた。


*
楽美術館 「重要文化財 新指定記念 特別展
          『長次郎 二彩獅子像 + 勢揃い京の焼物』」(〜12月20日)


野村さんで楽展が開かれている間、
こちらは 京焼が、文字通り 勢揃い。

古清水から、仁清・乾山 〜 頴川・木米・仁阿弥・六兵衛・永楽
そして宮川長造まで。

この美術館で、楽以外のものが、これだけ整列しているのが
小気味良い。
そして、この美術館 特有の照明が、
楽以外の 色絵を照らし(影を浮かばせ)ているのが、心地良い。

ほの暗い茶室で、数寄者たちが、愛蔵品を自慢しあっているような……

特に、真葛の作品が、
あのような 薄暗さの中では、また別の存在感を浮かび上がらせる
ことに 感心。

(保全だったか 和全だったか、忘れてしまったけれど)
永楽の黒楽茶碗も、楽しかった。

光にも陰にも 負けない存在感を持つ物が、
名品なのかも しれないな…… 
▼ 旧ブログ 記事:2009/10/08 19:33 からの転載 ▼ (写真は転載なし)

*
いよいよ 逸翁美術館が、新築なって帰って来られました!

なんだか閉館している間は、
兄弟が留学にでも行っているような、ふとした寂しさがございましたが、
立派になって帰って来られました。

(もちろん、私はまだ行けておりませんので、実物は目にしていないのですが)

ミュージアムショップの他、食事の摂れるカフェも出来たようです。

(そして、ご安心ください。趣深い、元の建築は、「小林一三記念館」としてオープン予定です。)

場所も、ちょっと移転して、池田文庫のお隣のようですので、
久しぶりに 行かれる方は、どうぞご注意を……


●新・逸翁美術館 開館記念特別展

:「茶人 逸翁 -茶の湯文化と小林一三」展

:10月4日(日)〜11月29日(日)

http://www.itsuo-museum.com/exhibition/

:主な出品作品

・重要文化財「佐竹本三十六歌仙切 藤原高光」 伝藤原信実画 伝後京極良経詞書
・「石山切」 伝藤原公任筆
・「消息 細川幽斎宛」 千利休筆
・「桃林騎馬図」 与謝蕪村筆
・青花高砂花入 
・寄合茶杓 如心斎銘「淀舟」 逸翁追銘「乗合船」 千利休・千少庵・千宗旦・久田宗全・如心斎作
・龍田川文向付 尾形乾山作 


◆招待券 ご希望の方は下記へ

http://seiyudo.ocnk.net/product/3231
▼ 旧ブログ 記事:2009/09/15 18:32 からの転載 ▼ (写真は転載なし)

*
弊店は、いわゆる「異人館」街の近くですので、
ふらりと(?)
外国のお客様が 訪ねて来られます。

(中には、○千家流 ●十年の方や、数寄者風の方も)

在神 何十年の、私より日本滞在歴が永い方もいれば、
上陸したて(?)の「イジンサン」もいらっしゃいます。

私は、とんと英語が苦手ですので、電子辞書 片手に、
あれこれ 覚束なく 説明する訳ですが……

(ハギ「萩焼」やゼン「禅」がやはり 人気があるようです)

そんな折、話題になるのが、
「ワビ・サビは、日本だけに 在るものか?」
ということです。


彼らだけでなく、
私も「否!」と言いたい……

(それは、歴史の古いヨーロッパだけでなく、
ハンバーガーの国、アメリカにも 存在する、観念であり 美意識だと
ワタクシは 思うのであります。)

*
さて。

兵庫陶芸美術館 「ハンス・コパー」展

:9月12日(土)〜11月29日(日)

http://www.mcart.jp/21/exhibition/coper/coper.htm

イギリスの陶芸は、日本の「民芸」的なものは、さりながら、
茶道の道具として使ったら、面白そうなものが テンコ盛りです。

懐石あるいは菓子に 使いたいルーシー・リーの作品も好きですが、
この ハンス・コパーが なんとも言えない……

遠州の言うところの「きれいさび」でしょうか?

水指として、あるいは 花入として、
樂 ご当代の焼貫のお道具や、
初代 寒雉の釜なんか と出遭わせてみたい……
と、内心 密かにタクランデいるのでございます。

(タクラムだけで、そんな力は、ワタクシは持ち合わせていない のでありますが)

*

「ハンス・コパー」展の招待券を、ご希望の方は、下記へ
http://seiyudo.ocnk.net/product/2914
▼ 旧ブログ 記事:2009/09/12 16:26 からの転載 ▼ (写真は転載なし)

*
いよいよ 本日より始まりました、野村美術館 平成21年 秋季特別展

今回は、

「楽家の歴代」展 (「京都知恵と力の博覧会」(きょうと知恵博)協賛事業)

前期 9月12日(土)〜10月25日(日)
後期 10月27日(火)〜12月13日(日)

でございます。

(地階の併設展は、9/12〜10/12が「茶の湯の棚」展・11/17〜12/13が「能面・舞楽面」展)

http://www.nomura-museum.or.jp/tenjinaiyou/


【前期展の内容(予定)】

1.春屋宗園 一行  2.沢庵 一行  3.石州 一行  4.清巌 一行
5.慶入 長次郎写見込瓜絵大平鉢  6.惺入 三島鉢  7.ノンコウ 赤灰器  8.長入 伊部写灰器  9.了入 赤花弁足燭台  10.慶入 萌黄兜鉢

11.長次郎 黒茶碗 「山かげ」  12.常慶 白天目茶碗  13.ノンコウ 赤平茶碗 「敷島」  14.ノンコウ 黒茶碗 「ミノ亀」  15.一入 黒平茶碗 「明ケ烏」  16.宗入 黒茶碗 「団子」  17.左入 赤注連縄絵茶碗  18.長入 黒筒玉入金絵茶碗  19.得入 ノンコウ熟柿写茶碗
  20.了入 赤片口茶碗  21.旦入 織部写黒茶碗 「秀一」  22.慶入 赤茶碗  23.弘入 井戸形茶碗 「湧泉」

24.長次郎 黒茶碗 「おそらく」  25.宗味 黒茶碗 「両志」  26.ノンコウ 赤茶碗  27.ノンコウ 赤筒茶碗 「小槌」  28.一入 赤茶碗 「春雨」  29.宗入 黒茶碗 「大窓」  30.左入 赤茶碗 「朧夜」  31.長入 長次郎東陽坊写  32.得入 黒茶碗 「常盤」  33.了入 金入若松絵茶碗  34.旦入 紀州御庭焼 福の字茶碗  35.慶入 桐絵天目型  36.弘入 蔦絵黒茶碗  37.惺入 菊桐絵白茶碗  38.当代 赤茶碗 「いろり」

39.一入 百合向付  40.了入 鶴菱向付  41.惺入 小匙  42.惺入 十二支香合  43.弘入 桝三重入子盃  44.慶入 赤祝字入芦絵盃  45.ノンコウ 赤銚子  46.弘入 藪内竹猗好 四方向付

47〜49.能面  50〜51.能装束

【席飾】
掛物:利休 妙一字  花入:弘入 燕庵伝来古形写  香合:旦入 楽尽茶箱の内  釜:慶入 黒土瓶   水指:―  茶入:旦入 楽尽茶箱の内  茶碗:旦入 楽尽茶箱の内  建水:旦入 楽尽茶箱の内  茶杓:旦入 楽尽茶箱の内  蓋置:―  皿類他:一入 赤菊皿 など
▼ 旧ブログ 記事:2009/08/21 18:59 からの転載 ▼ (写真は転載なし)

*
展覧会ごとに、館長さんがポスターをもって来てくださいます。

あのフットワークの軽さは、見習わねば と思いつつ…

他館の展覧館情報を、H.Pにアップすることさえ
ままならぬ、鈍重なワタクシであります。


●白鶴美術館

「鶴翁から私たちに、そして… 明日への贈りもの」展 (秋季の部)

:2009年9月5日(土)〜11月29日(日)

http://www.hakutsuru-museum.org/


※写真2枚目:横物 加納鶴翁 「好古」は、【じだい店】でも <非売品>にしております。
 ちょっと 気に入っておりますので……

http://seiyudo.ocnk.net/product/128
▼ 旧ブログ 記事:2009/03/14 15:37 からの転載 ▼ 

まことに……今さらでは、ございますが……

最近の「展覧会」の振り返り、ならびに ご紹介など…


●樂美術館
:「楽焼のはじまり、そして今」展
:6月13日(土)〜8月30日(日)

夏休み恒例の、「親子で見る展覧会/シリーズ「樂焼ってなんだろう」」。
キャプションも、子供向けに やさしく、また問いかける・考えさせる
書き方になっています。(大人は、少し物足りないかもしれませんが…)

今回の展示は特に、赤だとか黒だとか では割り切れない、
一言で言えば「樂」らしくない、ユニークな作品が多うございました。

楽家の代々が、その時代々々の茶陶の最先端を 最前衛を、
歩いていたことが 解ります。まさに「今焼」です。

その系譜にしっかり連なるものとしての、ご当代の焼貫茶碗で、
感覚を鋭利にして頂き、館を後にしました。


●茶道資料館
:「文房具 書院を飾る」展
:6月20日(土)〜9月23日(祝)

感想は、「やっぱり 硯って難しい…」です。
色や形や斑紋が、こちらに訴えかけて来るものは別として、
一見 ただの黒いカタマリに見えるものもあり…
つくづく 道具は使ってナンボ のものだと実感いたします。
希少性は わかるのですが、
彼(彼女)の言葉は、展示ケースに遮断されます。

筆架や硯屏といった、工芸的に面白い小品群に触れ、
ふだんパソコンとボールペンしか使用しないワタクシには
実に贅沢な一時でした。


●相国寺 承天閣美術館
:「相国寺 金閣 銀閣 名宝展-パリからの帰国-」展
:4/11(土)〜9/6(日)

日本・フランス交流150周年、京都・パリ友好50周年記念として、
去秋 パリで展観された名宝の、里帰り展です。

「名宝」展というだけあって、ゆっくり見ていたらキリがないです…
頂相など ZEN文化に直結するものから、仁清・若冲…茶道具まで。
大名物クラス・足利時代のものがゴロゴロと。

利休在判の尼崎台+黄瀬戸の珠光天目。
黄瀬戸の蓮弁文茶碗。
宗旦 箱の瀬戸黒茶碗。

この3碗の並びが秀逸で、
特に 瀬戸黒茶碗は、仮に宗旦の箱が無くとも
私にとっては 圧倒的な「存在感」でした。
あんな茶碗で 死ぬまでに一度、お茶を飲むことが出来れば…


●兵庫陶芸美術館 ほか巡回
:「九州古陶磁の精華  唐津・鍋島・柿右衛門  田中丸コレクションのすべて」展

九州の焼物は、スゴい。

(重要文化財の 絵唐津「菖蒲文茶碗」も、もちろんスゴいが)
奥高麗 や 瀬戸唐津 や 斑唐津もスゴいが、
高取・上野・薩摩・柿右衛門・色鍋島……
九州の焼物は、バリエーションがスゴい。

そして。
長与焼(長与三彩)の、他の三彩には見られない
独特の釉の景色がスゴい。

志賀焼・柳原焼といった ふだんあまり目にすることのできない焼物や、
現川焼の名品まで。
とにかく「圧巻」の一言です。

巡回展の機会がありましたら、何をおいても 是非お出かけください。


※兵庫陶芸美術館「丹波の里のやきものづくり」展(6月6日(土)〜8月30(日))の「招待券」をご希望の方がいらっしゃいましたら、郵送料 無料にて進呈いたします。ご遠慮なく お問合せくださいませ。
▼ 旧ブログ 記事:2009/06/08 13:10 からの転載 ▼



昨日は妻子をほおって、月に1度の 美術館ハシゴ の日でした。


まず、野村美術館「赤膚焼」展の、後期展にも行ってみました。

最終日にも関わらず、館内はさほど混んでおらず、
マイペースで見ることが出来ました。

赤膚の名品に見慣れたせいか? 前期に比して、
少し物足りなさを感じました。
前期が 赤膚の全てを包括するような内容だったのに、
後期は それを掘り下げる、ピンポイントの展示だったような気がします。

奥田木白は あいかわらずの名工ぶりでしたが、
前期に見た 溜息のでるような作行は、かげをひそめていました。
青木木兎は、前回と同一作だと思われる、赤楽のみでした。
木兎は、柳沢尭山公に「昼間は見れぬ」と評され、木兎(ミミズク)と号しましたが、
一方「郡山光悦」と当時呼ばれるほどの、巧者だったようです。


次は、楽美術館さんの恒例「楽歴代」展。
こちらは、いつもながらの盛況ぶりです。

長次郎の黒「面影」と併せて、私が好きだったのは、
ご当代が昨年12月に焼かれた、赤楽の新作です。
光悦の楽茶碗を想わせる形と、桃や無花果を連想させる 果物のような色あい…みずみずしさ…
ご当代のは、前衛的な焼貫のも大好きですが、
この赤は、器物の存在感を超越して なにか生命体であるかのような気がしました。

(写真2枚目は、佐々木昭楽さんの「面影 写」・5枚目は「鉢開 写」です。)
http://seiyudo.ocnk.net/product/907
http://seiyudo.ocnk.net/product-list?keyword=%E9%89%A2%E9%96%8B&Submit=%E6%A4%9C%E7%B4%A2


春には気づかなかったけれど、
楽さんの「のれん(本阿弥光悦:書)」が新調されてるようでした。
写真を撮ったものの(上:3枚目)
ヤツデと風に邪魔されてしまいました……
植物の繁茂する、夏であります。


最後は、表千家 北山会館さんの「吸江斎・碌々斎ゆかりの茶道具」展

運営協力金(入館料)1000円が安いと感じられるほど。
3時に入館したのですが、閉館までの1時間半、マイペースで見れたのは
3分の1ほどでした……
肝心の メインの 3階コーナーは、チラ見しかできぬ有り様……

私のお店で販売中の「桐小卓」や「溜 二重棚」「高杯」の本歌や、
「鉢開」「早船」といった、慶入の「長次郎 10種 写」を見ていたら、
館の方に「失礼ですが、閉館まであと15分ですが」と言われ
あわてふためく 始末。

十歳にみたずして 代を継がれた吸江斎の、
家元初期(幼少)の画や書が ほほえましくも、侘趣に満ちていて、
中でも 横物「大こん(大根)」は素晴らしかったです。

贅沢を申すなれば、吸江斎好「力囲希棗」と碌々斎好「既望棗」は、
蓋裏こそ 写真でなく 実物を拝見したかった所でございます。

もう一度 行ってみたいけど、スケジュール的に無理だろうな……

(「吸江斎・碌々斎」展は、6/21(日)までです。)
▼ 旧ブログ 記事:2009/04/11 14:27 からの転載 ▼



その後、野村美術館 「春の取り合せと赤膚焼」展を訪れました。

たしかに、赤膚焼の品ぞろえは、なかなかの物がありました。
幕末の名工 奥田木白の作が、これだけ一度に並んでいるのを
見たのは初めてです。
(後期展示にも、木白の別の作品が、たくさん並ぶようです。)

俗に「遠州七窯」とよばれる一群に、赤膚は属する訳ですが、
例によって、築窯された桃山・江戸初期から、
いったん赤膚は途絶えます。

江戸中期に、郡山の名君 柳沢尭山によって再興され、現在に至る訳ですが、
中でも 木白は、赤膚随一の名人です。
色んな国焼を写したものも焼き、そのどれもが出来がいい…
また「奈良絵」が著名になったのも、木白に拠るところが大きいです。

また、一点だけ、青木木兎の作も出ていました。
木兎は、尭山公に茶碗を見せたところ、
「荒っぽすぎて、昼間はとても見ておれん。」と評されたところから
木兎(ミミズク)と号した と言われていますが…
出展作の赤楽茶碗も、荒さ(?)が風格と迫力として昇華しているような
存在感のある茶碗でした。


↓↓(付記:20009年10月23日)↓↓

※奥田木白の茶碗が、入荷いたしました。
http://jidai.ocnk.net/product/33

↑↑             ↑↑  


観光客であふれかえる南禅寺三門や、鴨川で水遊びする家族づれを横目に、
「北村美術館」に行ってみました。
春季特別展「牛歳余春」

ちょうど茶庭や茶室の手入れ中で、聞けば14日から始まる
細川護煕さんの展覧会に向けてとのこと。
!。
(ホントなら、そちらの方を見てみたかった…)
護煕さんの作品は評価も高いですが、
あの方は、やはり政治家というより、数寄者大名の血が濃いのではないでしょうか?
学者肌というか 芸術家肌というか。
あのストイックさは、政治家向きではない気がいたします…
首相をされてた頃と、眼の輝きが、違うような気がいたします。

こちらで一番面白かったのは、「数寄者の手遊び」と題されたコーナー。
(数寄者といっても、わりと最近の 数寄者です。)
中でも、吉兆の湯木昭二郎さんの「赤絵茶碗 銘:千鳥」は、
お茶碗も赤絵なの? といった感がありますが、作はお見事でございました…


最後に俵屋吉富さんの 「京菓子資料館」を覗いてみました。
こちらは、6月2日(火)まで、
「俵と龍のコレクション -屋号にちなんだ菓子意匠と茶道具-」が開かれてます。
メインは 当代 大西清右衛門さんの「俵釜」です。
(私の記憶違いでなければ、宗匠の書付の無いものが、「みんぱく」に飾ってあったような気もします。)
入場は無料ですので、是非 ご覧ください。