ホーム > 茶道手帳 > その他 > : 「荒木村重」の話 :

: 「荒木村重」の話 :

▼ 旧ブログ 記事:2008/07/17 17:34 からの転載 (写真は転載なし) ▼


●荒木村重(道薫・道糞)の話……

弊店のすぐそばに「花隈城」という、お城の石垣があるのですが、
(内部は市営駐車場になっているので、ご存知の方も多いでしょうが)
ここに時々、「荒木村重」さんが、いらっしゃいます。

※荒木村重※
戦国時代〜桃山期の武将・大名。利休七哲のひとり。明智光秀より4年前に織田信長に反逆した武将として有名。花隈城ほか、何度か落城の憂き目にあい、妻子を見捨てて逃亡したことを恥じ「道糞」と自称したが、秀吉に許されて「道薫」と改名させられた。信長による処刑から、唯一逃げ延びた子が、浮世絵の祖とされる岩佐又兵衛である。

現代の「荒木村重」さんは、
(私の高校時代・20年くらい前から、この花隈城で見かけるのですが)
お城で暮らす「ホームレス」さんであります。
失礼な言い方じゃなければいいのですが……、まさに激戦の直後といった風情で、
たいていは疲れきって寝ておられますが、
時に石垣にもたれて、座禅(???)しておられる時もあります。
(時に出陣か、駐車場職員に追い出されるのか、城を空ける時もあります。)

彼の姿は、JRの電車からも、よく見下ろせます。
(ご存知の方も、多いのでは?)
それが、20年前から、城を守り続けているのです!!!
(20年前の村重さんと、今の方とが同一人物ではなく、
何代か代替わりしている可能性はありますが……。服装や髪型は、まったく同じです!)

ここで、彼のことを冷やかしているつもりは、ありません……
今後も私は。「暑いのに大変ですね、村重さん」と心の中で呼びかけながら、
それ以上何もできずに、店へと急ぐのでしょう……

明堂和尚の「蓮上蛙画賛」の写真を撮りながら、
フト村重さんの座禅(?)姿を思い出した次第です。(写真説明は次回)