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: 奥田木白・青木木兎 赤膚焼 :

▼ 旧ブログ 記事:2009/04/11 14:27 からの転載 ▼



その後、野村美術館 「春の取り合せと赤膚焼」展を訪れました。

たしかに、赤膚焼の品ぞろえは、なかなかの物がありました。
幕末の名工 奥田木白の作が、これだけ一度に並んでいるのを
見たのは初めてです。
(後期展示にも、木白の別の作品が、たくさん並ぶようです。)

俗に「遠州七窯」とよばれる一群に、赤膚は属する訳ですが、
例によって、築窯された桃山・江戸初期から、
いったん赤膚は途絶えます。

江戸中期に、郡山の名君 柳沢尭山によって再興され、現在に至る訳ですが、
中でも 木白は、赤膚随一の名人です。
色んな国焼を写したものも焼き、そのどれもが出来がいい…
また「奈良絵」が著名になったのも、木白に拠るところが大きいです。

また、一点だけ、青木木兎の作も出ていました。
木兎は、尭山公に茶碗を見せたところ、
「荒っぽすぎて、昼間はとても見ておれん。」と評されたところから
木兎(ミミズク)と号した と言われていますが…
出展作の赤楽茶碗も、荒さ(?)が風格と迫力として昇華しているような
存在感のある茶碗でした。


↓↓(付記:20009年10月23日)↓↓

※奥田木白の茶碗が、入荷いたしました。
http://jidai.ocnk.net/product/33

↑↑             ↑↑  


観光客であふれかえる南禅寺三門や、鴨川で水遊びする家族づれを横目に、
「北村美術館」に行ってみました。
春季特別展「牛歳余春」

ちょうど茶庭や茶室の手入れ中で、聞けば14日から始まる
細川護煕さんの展覧会に向けてとのこと。
!。
(ホントなら、そちらの方を見てみたかった…)
護煕さんの作品は評価も高いですが、
あの方は、やはり政治家というより、数寄者大名の血が濃いのではないでしょうか?
学者肌というか 芸術家肌というか。
あのストイックさは、政治家向きではない気がいたします…
首相をされてた頃と、眼の輝きが、違うような気がいたします。

こちらで一番面白かったのは、「数寄者の手遊び」と題されたコーナー。
(数寄者といっても、わりと最近の 数寄者です。)
中でも、吉兆の湯木昭二郎さんの「赤絵茶碗 銘:千鳥」は、
お茶碗も赤絵なの? といった感がありますが、作はお見事でございました…


最後に俵屋吉富さんの 「京菓子資料館」を覗いてみました。
こちらは、6月2日(火)まで、
「俵と龍のコレクション -屋号にちなんだ菓子意匠と茶道具-」が開かれてます。
メインは 当代 大西清右衛門さんの「俵釜」です。
(私の記憶違いでなければ、宗匠の書付の無いものが、「みんぱく」に飾ってあったような気もします。)
入場は無料ですので、是非 ご覧ください。