ホーム > 茶道手帳 > 2013年1月 > : お道具イロハ 1:仁清と乾山 :

: お道具イロハ 1:仁清と乾山 :

▼ 旧ブログ 記事:2009/02/10 23:12 からの転載 ▼



図書十進分類法 だとか 動物系統樹 だとか…
人間は、何かを系統立てて把握しようとするのが、好きなのかもしれません。
(瀬戸茶入の「窯わけ」なども、そうですね。)

カタログなどに載っている お稽古物の茶碗で、
一番目をひくのが、京焼 (あるいは京焼風) のお茶碗ですが…
さらにそれを分類すると、 「仁清」と「乾山」 に2分されるかもしれません。

仁清は、ごぞんじ 野々村仁清。 乾山は、尾形乾山です。
カタログには 「仁清○○茶碗」 とか 「乾山写○○茶碗」 と、商品名が書かれています。
(この場合の《写・うつし》という語句については、また「お道具イロハ」で解説します。)
いわば 「仁清風の」とか「乾山が作ったかのような」 という ニュアンスです。

では、どんなのが「仁清風」で、なにが「乾山写」なのか?

仁清:絵が やや具象的 ・線が やや細い ・色が ややハッキリしている
   ・器躰が やや白い ・総じて 細やか

乾山:絵が やや紋様化されている ・線が やや太い ・色が 中間色っぽい
   ・器躰がグレイがかっているものが多い ・総じて 大胆かつ勢いがある

文字化するより、実際にご覧頂いた方が早かろうと……
写真(上)が「仁清写」で、写真(下)が「乾山写」です。

多くの京焼の作家さんが、仁清も乾山も焼かれていますが、
中には「乾山の方が得意だ」 とか 「仁清しか描けない」 という方もおられます……

ハイ!これで あなたも「仁清・乾山」博士 でございます!!


(「仁清 松竹梅絵 茶碗」:西村清翠 :桐箱)
(「仁清写 立雛 茶碗」:上山善峰 :桐箱)
(「乾山写 早蕨 茶碗」:橋本永豊 :桐箱)
(「乾山写 吉野山 茶碗」:橋本永豊 :桐箱)

http://seiyudo.ocnk.net/product-list/48

●お道具イロハ●
ふだん何気なく やり過ごしている、お道具の基礎知識・豆知識を、もう一度ふり返るべく、
ワタクシ 石橋静友堂が、独断と偏見と早トチリで、一刀両断に解説しちゃうコーナーです。