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: 祇園祭 :

▼ 旧ブログ 記事:2008/07/14 18:15 からの転載 (写真は転載なし) ▼


「神戸」と「京都」とは互いに魅かれあうものらしく、
かくいう私も、中学生の頃から京都に憧れつづけ、
実際10年少しをそこで暮らしました。

いわゆる「山鉾町」の西南端の、
「太子山」というところのマンションに、住んでいた時代があります。
ぐ〜たら大学生だったので、昼過ぎまで寝ている訳ですが……
この時期になると、おちおち眠ってもいられません。
トンテンカン・トンテンカン。表が騒々しいのです。
「山」を組み立てる木槌の音や、指示する長老の声、笑い声で。

メインの山鉾よりも、「屏風祭」というのが、毎年 楽しみでした。
さすがに山鉾町ともなると、各家々に屏風だの花器だの、
それも歴史的に名のある名工たちの作品が、惜し気もなく飾られていて。
誰でも気易く、土間からそれを見せて頂けるのです。

「太子山」の名物は、由緒ある秦さん家の、聖徳太子像でした。
(秦さん家は、たしか平安京以前の、ご出自だったような……)

秦さん家の前に、床几に緋モウセンが出してあって、
ビールを飲みながら、ご近所さんが集うのです。
同じマンションの女の子が、稚児さんになって、
「蝋燭売り」の声を一生懸命あげてたりして。……懐かしいなぁ……

祇園祭も、いよいよこれからクライマックスですね。
(神戸の海上花火大会 8/2(土)も、もちろん楽しみです!)

(「茶碗 祇園祭 鉾絵」 作:山岡善昇 箱:桐箱)
(「平棗 祇園護符 蒔絵」 作:浜田慎一郎 箱:桐箱)