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歌枕 一覧



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【更新情報】


●蝦夷千島 (えぞがちしま) 北海道 「やそしまの千島のえぞがたつか弓 心づよさは君にまさらじ」 藤原清輔 『夫木和歌抄』


◆壺の碑 :1 (つぼのいしぶみ) 青森県 「みちのくのいはで忍ぶはえぞしらぬ かきつくしてよつぼのいしぶみ」 源頼朝 『新古今和歌集』 (「日本中央」碑説…他説あり)(坪の碑・坪石文)
●善知鳥 (うとう) 青森県 「陸奥の外の浜なる呼子鳥 鳴くなる声はうたふやすかた」 藤原定家 (外浜・そとのはま・外ヶ浜)
●尾駮牧 (おぶちのまき) 青森県 「綱たえて放れ果てにし陸奥の 尾駮の駒をきのふ見しかな」 『後撰和歌集』 (尾駮の駒)
●津軽 (つがる) 青森県 「石文や津軽のおちにありときく えぞ世の中を思ひはなれぬ」 藤原清輔 『清輔朝臣家集』 (都加留・津刈・東日流・通賀路・つかろ)
●十符浦 (とふのうら) 青森県 「見し人もとふの浦かぜ音せぬに つれなく消る秋の夜の月」 橘為仲 『新古今和歌集』 (奥の海)


●岩手山 (いはてやま) 岩手県 「岩手山いはでながらの身のはては 思ひしこととたれか告げまし」 『古今和歌六帖』 (いはでの山・岩手の岡)
●音無浜 (おとなしのはま) 岩手県 「釣り舟のたよりあまたはすぎぬれど 音無の浜なにかうらみん」 別田千頴 『千頴集』 (音無の浦・おとむのうら)
●衣川 (ころもがわ) 岩手県 「衣川今朝たちわたる春風に 閉ぢし氷もとけやしぬらむ」 藤原家隆 『壬二集』
●衣関 (ころものせき) 岩手県 「もろともに立たましものを陸奥の 衣の関をよそに聞くかな」 和泉式部 『詞花和歌集』 (衣里・ころものさと・衣川里・ころもがわのさと・衣の館)
●束稲山 (たばしねやま) 岩手県 「ききもせず束稲山のさくら花 吉野の外にかかるべしとは」 西行 『山家集』


●姉歯松 (あねはのまつ) 宮城県 「栗原のあねはの松の人ならば 都のつとにいざといはましを」 在原業平 『伊勢物語』
●阿武隈川 (あぶくまがわ) 宮城県 「阿武隈に霧たちくもり明けぬとも 君をばやらじ待てばすべなし」 『古今和歌集』
●浮島 (うきしま) 宮城県 「さだめなき人の心にくらぶれば ただうき島は名のみなりけり」 源順 『拾遺和歌集』 (浮島の社)
●有耶無耶関 (うやむやのせき) 宮城県 「東路のとやとやとほりのあけぼのに 時鳥鳴くむやむやの関」 『夫木和歌抄』 (むやむやの関・もやもやの関)
●沖石 (おきのいし) 宮城県 「わが袖は潮干に見えぬ沖の石の 人こそ知らねかわくまもなし」 二条院讃岐 『千載和歌集』 (沖の井・興井・おきのい)
●雄島 (おじま) 宮城県 「松島や雄島の磯にあさりせし あまの袖こそかくは濡れしか」 源重之 『後拾遺和歌集』 (をじま・雄島が磯・松島)
●緒絶橋 (おだえのはし) 宮城県 「白玉のをだえの橋の名もつらし くだけて落つる袖の涙に」 藤原定家 『拾遺愚草』 (をだえばし・尾絶橋・緒絶川)
●思惑橋 (おもわくのはし) 宮城県 「踏まま憂き紅葉の錦散り敷きて 人も通はぬ おもはくの橋」 西行 『山家集』 (安倍待橋・おもわくばし)
●笠島 (かさしま) 宮城県 「草陰の荒ゐの崎の笠島を 見つつか君が山路越ゆらむ」 『万葉集』
●朽木橋 (くちきのはし) 宮城県 「逢う事は朽木の橋の絶え絶えに かよふばかりの道だにもなし」 藤原朝定 『風雅和歌集』
●栗駒山 (くりこまやま) 宮城県 「陸奥の栗駒山のほほの木の 枕はあれど君が手まくら」 『古今和歌六帖』
●塩釜浦 (しおがまのうら) 宮城県 「見し人の煙となりし夕べより 名ぞ睦ましき塩釜の浦」 紫式部 『新古今和歌集』 (しほがまのうら・塩蒲の浦・鹽竈の浦)
●末松山 (すえのまつやま) 宮城県 「契りきなかたみに袖をしぼりつつ 末の松山波越さじとは」 藤原元輔 『後拾遺和歌集』 (松山)
●袖渡 (そでのわたし) 宮城県 「とこも淵ふちも瀬ならぬ涙川 袖の渡はあらじとぞ思ふ」 清少納言 『清少納言集』 (そでのわたり)
●武隈松 (たけくまのまつ) 宮城県 「武隈の松は二木をみやこ人 いかがと問はばみきとこたへむ」 橘季通 『後拾遺和歌集』
●玉田横野 (たまだよこの) 宮城県 「とりつなげ玉田横野のはなれ駒 つつじの岡にあせみ咲くなり」 源俊頼 『散木奇歌集』
●玉造江 (たまつくりえ) 宮城県 「陸奥の玉造江にこぐ舟の 帆にこそいでね君を恋ふれど」 小野小町 『小野小町集』
●千賀浦 (ちがのうら) 宮城県 「道のくのちかの浦にて見ましかば いかにつつじのをかしからまし」 藤原道綱母 『夫木和歌抄』
●躑躅岡 (つつじがおか) 宮城県 「陸奥の榴ヶ岡のくまつづら 辛しと妹をけふぞ知りぬる」 藤原仲平 『古今和歌六帖』
◆壺の碑 :2 (つぼのいしぶみ) 宮城県 「みちのくのいはで忍ぶはえぞしらぬ かきつくしてよつぼのいしぶみ」 源頼朝 『新古今和歌集』 (多賀城碑説…他説あり)(坪の碑・坪石文)
●途絶橋 (とだえのはし) 宮城県 「いかにしてとだえの橋にならひてか 渡らぬ先にかくはあやふむ」 藤原季経 『夫木和歌抄』 (轟橋)
●十符菅 (とふのすげ) 宮城県 「陸奥の十符の菅菰七符には 君を寝させて我三符に寝む」 『夫木和歌抄』 (十符の菅・十符の池)
●名取川 (なとりがわ) 宮城県 「陸奥にありといふなる名取川 なき名とりては苦しかりけ」 壬生忠岑 『古今和歌集』
●野田入江 (のだのいりえ) 宮城県 「朽ちのこる野田の入江のひとつばし 心細くも身ぞふりにける」 平政村 『夫木和歌抄』
●野田玉川 【六玉川】 (のだのたまがわ) 宮城県 「夕されば 潮風越して みちのくの 野田の玉川 千鳥鳴くなり」 能因 『新古今和歌集』 (「千鳥の玉川」)
●広瀬川 (ひろせがわ) 宮城県 「広瀬川袖つくばかり浅けれど 我は深めて思ひそめてき」 源実朝 『金塊和歌集』
●籬島 (まがきのしま) 宮城県 「我が背子をみやこにやりて 塩釜の まがきの島の 松ぞ恋しき」 『古今和歌集』 (松ヶ浦島)
●松浦島 (まつがうらしま) 宮城県 「音に聞く松が浦島今日ぞ見る むべも心あるあまは住みけり」 素性 『後撰和歌集』
●松島 (まつしま) 宮城県 「たよりある風もやふくと松島に よせて久しき海人のつりぶね」 清少納言 『玉葉和歌集』
●真野萱原 (まののかやはら) 宮城県 「みちのくのまのの萱原遠ければ おもかげにしてみゆといゆものを」 笠女郎 『万葉集』
●美豆小島 (みづのこじま) 宮城県 「小黒崎みつの小島にあさりする 田鶴ぞなくなり波たつらしも」 四条天皇 『続古今和歌集』 (水の小島・みずのこじま)
●宮城野 (みやぎの) 宮城県 「宮木野の小萩が原をゆく程は 鹿のねをさへわけて開く哉」 覚延 『千載和歌集』 (小萩原・宮木野)
●八十島 (やそしま) 宮城県 「塩竃の浦吹く風に霧はれて 八十島かけてすめる月かげ」 藤原清輔 『千載和歌集』
●不忘山 (わすれずのやま) 宮城県 「みちのくのあふ隈川のあなたにや 人忘れずの山はさかしき」 喜撰 『古今和歌六帖』 (別に「人不忘山」の項もあり)


●安積沼 (あさかのぬま) 福島県 「みちのくのあさかのぬまの花かつみ かつ見る人にこひやわたらむ」 『古今和歌集』
●安積山 (あさかやま) 福島県 「安積山影さへ見ゆる山の井の 浅き心を吾思はなくに」 陸奥国前采女 『万葉集』 (安積の岩井)
●安達太良 (あだたら) 福島県 「安達太良の嶺に伏す鹿猪のありつつも 我は至らむ寝処な去りそね」 東歌 『万葉集』 (あだたらのね・安達太良山)
●安達原 (あだちがはら) 福島県 「みちのくのあだちが原の黒塚に 鬼こもれりと聞くはまことか」 平兼盛 『拾遺和歌集』 (あだちのはら)
●会津嶺 (あひづね) 福島県 「会津嶺の国をさ遠み逢はなはば 偲ひにせもと紐結ばさね」 東歌 『万葉集』 (あいづね・会津山)
●阿武松原 (あふのまつばら) 福島県 「みちのくの思ひしのぶにありながら 心にかかるあふの松原」 藤原長実 『金葉和歌集』 (逢松原・あうのまつばら・おうのまつばら)
●転寝森 (うたたねのもり) 福島県 「陸奥の転寝の森橋絶へて 稲負せ鳥も通はざりけり」 『八雲御抄』
●逢瀬川 (おうせがわ) 福島県 「程もなく流れぞとまる逢瀬川 かはる心やゐ堰なるらむ」 藤原盛方 『新続古今和歌集』 (あふせがわ)
●葛松原 (くずのまつばら) 福島県 「世の中の人には葛の松原と 呼ばるる名こそ嬉かりけり」 覚英 『夫木和歌抄』
●下紐関 (したひものせき) 福島県 「立ち返り又やへだてん今宵さえ 心も解けぬ下紐の関」 西園寺公名 『新続古今和歌集』 (下紐石・したひものいし・伊達の大木戸)
●信夫 (しのぶ) 福島県 「みちのくのしのぶもぢずり誰ゆえに 乱れむと思ふ我ならなくに」 源融 『古今和歌集』 (信夫山・信夫の里・信夫の森)
●白河関 (しらかわのせき) 福島県 「都をば霞とともにたちしかど 秋風ぞ吹く白河の関」 能因 『後拾遺和歌集』
●十綱橋 (とづなのはし) 福島県 「陸奥のとつなの橋にくるつなの 絶へずも人にいひ渡るかな」 『千載和歌集』
●勿来関 (なこそのせき) 福島県 「なこそとは誰かはいひし云はねども 心に据ふる関とこそみれ」 和泉式部 『玉葉和歌集』
●人不忘山 (ひとわすれずのやま) 福島県 「陸奥の阿武隈川の岸にこそ 人忘れずの山はさかしき」 『八雲御抄』 (別に「不忘山」の項もあり)
●山井 (やまのい) 福島県 「安積山影さへ見ゆる山の井の 浅き心を吾思はなくに」 陸奥国前采女 『万葉集』


●奈曽白橋 (なそのしらはし) 秋田県 「出羽なる奈曽の白橋慣れてしも 人もあやなく恋渡るかな」 『夫木和歌抄』
●錦木塚 (にしきぎづか) 秋田県 「錦木はたてなからこそ朽にけれ けふの細布むねあはしとや」 能因 『後拾遺和歌集』 (狭布の細布・けふ)
●象潟 (さきかた) 秋田県 「世の中はかくてもへけり象潟の 海人の苫屋をわが宿にして」 能因 『後拾遺和歌集』


●阿古耶松 (あこやのまつ) 山形県 「陸奥の阿古耶の松に木がくれて 出でたる月の 出でやらぬかな」 『夫木和歌集』 (阿古屋の松)
●板敷山 (いたしきのやま) 山形県 「みちのくに近き出羽の板敷の 山に年ふるわれぞ侘びしき」 『夫木和歌集』
●浮島 (うきしま) 山形県 「祈りつつ名をこそ頼め道の奥に 沈めたまふな浮島の神」 橘為仲 『橘為仲集』 (大沼の浮島)
●恋山 (こいのやま) 山形県 「恋の山しげき御笹の露わけて 入り初むるよりぬるる袖かな」 源顕仲 『新勅撰和歌集』 (湯殿山)
●白糸滝 (しらいとのたき) 山形県 「最上川おちそふ滝の白糸は 山のまゆよりくるにぞありける」 源重之 『重之集』
●袖浦 (そでのうら) 山形県 「君こふる涙のかかる袖のうらは 巌なりとも朽ちぞしぬべき」 『拾遺和歌集』 (袖の浦)
●滝山 (たきのやま) 山形県 「たぐひなき思ひ出羽の桜かな 薄くれなゐの花のにほひは」 西行 『山家集』
●最上川 (もがみがわ) 山形県 「最上川上れば下る稲舟の いなにはあらずこの月ばかり」 東歌 『古今和歌集』


●阿自久麻山 (あじくまやま) 茨城県 「あど思へか阿自久麻山の弓絃葉の ふふまる時に風吹かずかも」 東歌 『万葉集』
●葦穂山 (あしほやま) 茨城県 「筑波嶺にそがひに見ゆる葦穂山 あしかるとがもさね見えなくに」 『万葉集』 (足尾山)
●安斎可潟 (あせかがた) 茨城県 「安斎可潟潮干のゆたに思へらば うけらが花の色に出めやも」 東歌 『万葉集』 (安是の湖・安是海)
◆粟手浦 :1 (あわでのうら) 茨城県 「名に立てる粟手の浦の海士だにも みるめはかづく物とこそ聞け」 源雅光 『金葉和歌集』 (阿波手の森・阿波手の里)
●鹿島崎 (かしまがさき) 茨城県 「夜もすがら磯の松がねかたしきて かしまが崎の月を見るかな」 道因 『夫木和歌集』
●鹿島宮 (かしまのみや) 茨城県 「めぐりあふ始め終わりの行方かな 鹿島の宮にかよふ心は」 慈円 『拾玉集』 (かしまがみや)
●霞浦 (かすみのうら) 茨城県 「春がすみ霞の浦をゆく舟の よそにも見えぬ人を恋ひつつ」 藤原定家 『新後撰和歌集』 (かすみがうら)
●恋瀬川 (こいせがわ) 茨城県 「恋瀬川つれなき中にゆく水は 年もせかれぬ涙なりけり」 藤原定家 『拾遺愚草』
●許我渡 (こがのわたり) 茨城県 「霧ふかき古河の渡りの渡し守 岸の舟着きおもひさだめよ」 西行 『山家集』 (古河の渡)
●桜川 (さくらがわ) 茨城県 「常よりも春べになれば桜川 花の波こそまなく寄すらめ」 紀貫之 『後撰和歌集』
●曝井 :1 (さらしい) 茨城県 「三栗の那賀に向へる曝井の 絶えず通はむそこに妻もが」 高橋虫麻呂 『万葉集』
●雫田井 (しづくのたい) 茨城県 「夜もすがら雫の山にうらぶれて 妻恋ひわぶるさを鹿の声」 藤原顕季 『堀河百首』 (師付の田井・信筑・志筑・雫の森・雫の里)
●高間浦 (たかまのうら) 茨城県 「よそにみて袖やぬれなん常陸なる 高間の浦の沖つしら浪」 藤原光俊 『続古今和歌集』
●手綱浜 (たづなのはま) 茨城県 「遠妻し高にありせば知らずとも 手綱の浜の尋ね来なまし」 高橋虫麻呂 『万葉集』
●筑波嶺 (つくばね) 茨城県 「をしなべて春はきにけり筑波嶺の 木のもとごとに霞たなびく」 源実朝 『金槐和歌集』 (筑波山)
●浪逆海 (なさかのうみ) 茨城県 「常陸なる浪逆の海の玉藻こそ 引けば絶えすれ何どか絶えせむ」 東歌 『万葉集』 (外浪逆浦)
●男女川 (みなのがわ) 茨城県 「筑波嶺の峰より落つる男女の川 恋ぞ積りて淵となりぬる」 陽成上皇 『後撰和歌集』


●安蘇川原 (あそのかわら) 栃木県 「あつま女とねさめてきけは下野や あその川原に千鳥鳴くなり」 源頼政 『源頼政集』 (安蘇野の原・美加保の関・三香保関・みかほの崎 みかもの崎)
●伊吹山 :1 (いぶきやま) 栃木県 「かくとだにえやは伊吹のさしも草 さしも知らじな燃ゆる思ひを」 藤原実方 『後拾遺和歌集』
●黒髪山 :1 (くろかみやま) 栃木県 「君も来ず人もとはずは下野や 二荒の山と吾は成りなむ」 能因 『能因集』 (二荒山・男体山・補陀落山)
●しはぶきの杜 (しわぶきのもり) 栃木県 「下野やしはぶきの森白露の かかるをりにや色かはるらむ」 藤原朝忠 『朝忠集』
●標茅原 (しめじがはら) 栃木県 「しもつけや標茅が原のさしもぐさ おのが思ひに身をややくらむ」 『古今和歌六帖』
●那須篠原 (なすのしのはら) 栃木県 「もののふの矢並つくろう籠手のうへに 霰たばしる那須の篠原」 源実朝 『金槐和歌集』
●二子山 (ふたごやま) 栃木県 「下野やふた子の山の二心 ありけるひとをたのみけるかな」 喜撰 『夫木和歌抄』 (大真名子山・小真名子山)
●三毳山 (みかものやま) 栃木県 「下つ毛野みかもの山のこならのす まぐはし子ろは誰が笥か持たむ」 『万葉集』 (三鴨山・みかほのやま・安蘇山)
●室八島 (むろのやしま) 栃木県 「いかにせむ室の八島に宿もがな 恋のけぶりを空にまがへむ」 藤原俊成 『千載和歌集』 (室八嶋)
●山菅橋 (やますげのはし) 栃木県 「老いの世に年をわたりてこぼれなば 根強かりけり山菅の橋」 『夫木和歌抄』 (神橋・山菅の蛇橋)
●遊行柳 (ゆぎょうやなぎ) 栃木県 「道のべに清水流るる柳かげ しばしとてこそ立ちどまりつれ」 西行 『新古今和歌集』


●赤城宮 (あかぎのみや) 群馬県 「かみつけの勢多の赤城の神やしろ やまとにいかで跡をたれけん」 源実朝 『金槐和歌集』
●浅間山 (あさまのやま) 群馬県 「雲晴れぬ浅間の山のあさましや 人の心をみてこそやまめ」 平中興 『古今和歌集』 (浅間の岳)
●荒船宮 (あらふねのみや) 群馬県 「茎も葉もみな緑なる深芹は 洗ふ根のみや白く見ゆらむ」 藤原輔相 『拾遺和歌集』
●伊香保嶺 (いかほね) 群馬県 「上つ毛野伊香保の嶺ろに降ろ雪の 行き過ぎかてぬ妹が家のあたり」 『万葉集』 (伊香保ろ・伊香保の嶺ろ)
●伊香保沼 (いかほのぬま) 群馬県 「伊香保のや伊香保の沼のいかにして 恋しき人を今一目見む」 『拾遺和歌集』
●伊奈良沼 (いならのぬま) 群馬県 「逢ふ事は伊奈良の沼のおほゐ草 よそにや恋ひん袖はくつとも」 『夫木和歌抄』
●碓井坂 (うすいのさか) 群馬県 「ひなくもり碓井の坂を越へしだに 妹が恋しく忘らえぬかも」 『万葉集』 (碓井の山)
●子持山 (こもちやま) 群馬県 「子持山わが帰るまでもみづまで ねんと思ふを妹はいかにぞ」 『古今和歌六帖』
●佐野舟橋 (さののふなばし) 群馬県 「いつ見てもつげずは知らん東路と 聞きこそわたれ佐野の舟橋」 和泉式部 『和泉式部集』 (佐野の船橋)
●利根川 (とねがわ) 群馬県 「都より帰りくる間の里人は ひとね河をや渡るざるらむ」 『夫木和歌抄』
●波己曽山 (はこそのやま) 群馬県 「草枕夜やふけぬらん玉くしげ波己曽の山は明けてこそ見め 草枕夜やふけぬらん玉くしげ波己曽の山は明けてこそ見め」 能因 『能因集』


●馬来田の嶺ろ (うまぐたのねろ) 千葉県 「馬来田の嶺ろの笹葉の露霜の 濡れて我来なば汝は恋ふばそも」 『万葉集』
●真間継橋 (ままのつぎはし) 千葉県 「足の音せず行かむ駒もが葛飾の 真間の継橋やまず通はむ」 『万葉集』


●伊久里森 (いくりのもり) 新潟県 「いづかたに伊久里の森の春ならん あかれぬ藤の色をみすてて」 藤原知家 『夫木和歌抄』
●伊夜彦 (いやひこ) 新潟県 「伊夜彦のおのれ神さび青雲の たなびく日すら小雨そほふる」 『万葉集』 (弥彦山)
●越菅原 (こしのすがはら) 新潟県 「恋ひわびぬありしばかりのたまもがな 越の菅原ひとめもりつつ」 衣笠家良 『夫木和歌抄』 (おちのすがはら・越智の菅原)
●越中山 (こしのなかやま) 新潟県 「かりがねは帰る道にやまどふらむ 越の中山かすみへだてて」 西行 『西行上人集』
●佐渡 (さど) 新潟県 「沖佐渡は八嶋のうちにあらはれて 人のためにも二子こそあれ」 藤原良基 『菟玖波集』


●荒磯海 (ありそのうみ) 富山県 「人知れぬ思ひありその浦風に 波の寄るこそ言はまほけれ」 藤原俊忠 『金葉和歌集』
●射水川 (いみづがわ) 富山県 「朝床に聞けば遥けし射水川 朝漕ぎしつつ 唱ふ舟人」 大伴家持 『万葉集』
●鵜坂川 (うさかがわ) 富山県 「見るままに人の心のうさか川 渡る瀬多しいかが頼まん」 衣笠家良 『夫木和歌抄』
●卯花山 (うのはなやま) 富山県 「明けぬともなほ影のこせ白妙の 卯花山のみじか夜の月」 宗尊親王 『新千載和歌集』
●雄神川 (おがみがわ) 富山県 「雄神河くれなゐにほふ乙女らし 葦附とると瀬に立たすらし」 大伴家持 『万葉集』
●多胡浦 (たごのうら) 富山県 「藤波の影なす海の底清み 沈く石をも玉とそ吾が見る」 大伴家持 『万葉集』 (田子浦)
●立山 (たてやま) 富山県 「立山に降り置ける雪の常夏に 消ずて渡るは 神ながらとそ」 大伴家持 『万葉集』
●寺井 (てらい) 富山県 「もののふの八十娘子らが汲み乱ふ 寺井の上の堅香子の花」 大伴家持 『万葉集』
●砺波関 (となみのせき) 富山県 「焼大刀を砺波の関に明日よりは 守部やりそへ君を留めむ」 大伴家持 『万葉集』
●奈呉浦 :1 (なごのうら) 富山県 「なごの浦にとまりをすれば敷妙の 枕に高き奥津白波」 後二条天皇 『続千載和歌集』 (奈呉の海・なごの江)
●早月川 (はやつきのかわ) 富山県 「立山の雪し来らしも延槻の 河の渡り瀬 鐙浸かすも」 大伴家持 『万葉集』 (延槻の河・はひつきのかわ・はいつきがわ)
●布勢水海 (ふせのうみ) 富山県 「布勢の海の沖つ白波あり通ひ いや年のはに見つつ偲はむ」 大伴家持 『万葉集』 (布勢の浦)
●二上山 :1 (ふたがみやま) 富山県 「玉くしげ二上山に鳴く鳥の 声の恋しき時は来にけり」 大伴家持 『万葉集』
●三島野 (みしまの) 富山県 「矢形尾の鷹を手に据ゑ三島野に 狩らぬ日まねく月そ経にける」 大伴家持 『万葉集』


●越白嶺 (こしのしらね) 石川県 「もみぢ葉もましろに霜のおける朝は 越の白嶺ぞ思ひやらるる」 和泉式部 『和泉式部続集』 (しらやま・白山・越の白山・越の高嶺・越の山)


●青葉山 (あおばのやま) 福井県 「たちよればすずしかりけり水鳥の あおばのやまの松のゆふ風」 藤原光範 『新古今和歌集』
●浅水橋 (あさうづのはし) 福井県 「あさみづのはしは志のびてわたれ共 ところどころになるぞわびしき」 『夫木和歌抄』 (あさむづの橋・あそうずはし・あさんずのはし・朝六橋・阿曾武津橋・麻生津橋・朝水橋)
●味真野 (あじまの) 福井県 「味真野に宿れる君が帰り来む 時の迎えをいつかと待たむ」 狭野茅上娘子 『万葉集』
●愛発山 (あらちやま) 福井県 「矢田の野に浅茅色づくあらち山 嶺のあわ雪寒くぞあるらし」 柿本人麻呂 『新古今和歌集』 (有乳山・矢田野)
●五幡 (いつはた) 福井県 「忘れなむ世にも越路の帰山 いつはた人に逢はむとすらむ」 伊勢 『新古今和歌集』
●帰山 (かえるやま) 福井県 「かへる山いつはた秋と思ひこし 雲居の雁も今や逢ひ見む」 藤原家隆 『続後拾遺集』 (還山・蛙山・海路山・可敝流廻・加比留)
●玉江 (たまえ) 福井県 「夏刈の芦のかりねもあわれなり 玉江の月のあけかたの空」 藤原俊成 『古今和歌集』
●手結浦 (たゆいがうら) 福井県 「越の海の手結が浦を旅にして 見れば羨しみ大和偲ひつ」 笠金村 『万葉集』 (手結の浦)
●後瀬山 (のちせやま) 福井県 「後瀬山のちも逢はむと思へこそ 死ぬべきものを今日までも生けれ」 大伴家持 『万葉集』
●日野山 (ひののやま) 福井県 「ここにかく日野の杉むら埋む雪 小塩の松に今日やまがへる」 紫式部 『紫式部集』
●三方海 (みかたのうみ) 福井県 「若狭なる三方の海の浜清み い往き還らひ見れど飽かぬかも」 『万葉集』


●入間川 (いるまがわ) 埼玉県 「入間路の大家が原のいはゐ蔓 引かばぬるぬる吾にな絶えそね」 『万葉集』
●埼玉津 (さきたまのつ) 埼玉県 「埼玉の津に居る舟の風をいたみ 網は絶ゆとも言な絶えそね」 『万葉集』
●曝井 :2 (さらしい) 埼玉県 「三栗の那賀に向へる曝井の 絶えず通はむそこに妻もが」 高橋虫麻呂 『万葉集』
●堀兼井 (ほりかねのい) 埼玉県 「くみて知る人もありなん自ずから 堀兼の井の底のこころを」 西行 『山家集』
●三芳野里 (みよしののさと) 埼玉県 「三芳野の田面の雁もひたぶるに 君が方にぞよると鳴くなる」 在原業平 『伊勢物語』


●霞関 (かすみのせき) 東京都 「徒らに名をのみとめてあづま路の 霞の関も春ぞくれぬる」 『新拾遺和歌集』 (かすみがせき)
●墨田川 (すみだがわ) 東京都 「舟わたすすみだ川原に降る雪の 色にまがえる都鳥かな」 源頼政 『頼政集』 (隅田川)
●調布玉川 【六玉川】 (たづくりのたまがわ) 東京都 「多摩川に曝す手作りさらさらに 何そこの児のここだ愛しき」 東歌 『万葉集』 (てづくりのたまがわ)
●武蔵野 (むさしの) 東京都 「行く末は空も一つの武蔵野に 草の原より出づる月影」 藤原良経 『新古今和歌集』


●足柄山 (あしがらやま) 神奈川県 「我が背子を大和へ遣りて待つしだす 足柄山の杉の木の間か」 『万葉集』 (足柄の関)
●鎌倉山 (かまくらやま) 神奈川県 「我ひとり鎌倉山を越へ行けば 星月夜こそうれしかりけれ」 『後堀川百首』 (星月夜の井)
●小余綾磯 (こよろぎのいそ) 神奈川県 「君を思ふ心を人にこゆるぎの 磯の玉藻やいまもからまし 」 凡河内躬恒 『後撰和歌集』 (こゆるぎの磯)
●相模嶺 (さがむね) 神奈川県 「相模嶺の小峰見かくし忘れ来る 妹が名呼びて吾をねし泣くな」 『万葉集』 (大山・雨降山)
●鴫立沢 (しぎたつさわ) 神奈川県 「心なき身にも哀れはしられけり 鴫立つ沢の秋の夕暮れ」 西行 『山家集』
●箱根山 (はこねやま) 神奈川県 「ふたつなき心にいれてはこね山 祈る我が身をむなしがらすな」 相模 『相模集』
●三浦崎 (みうらざき) 神奈川県 「芝付きの三浦崎なるねっこ草 相見ずあらば吾(あれ)恋ひめやも」 『万葉集』 (走水)
●美奈瀬川 (みなのせがわ) 神奈川県 「ま愛しみさ寝に吾は行く鎌倉の 美奈の瀬川に潮満つなむか」 『万葉集』 (稲瀬川)
●湯坂 (ゆさか) 神奈川県 「東路の湯坂を越して見渡せば 塩木流るる早川の水」 阿仏尼 『十六夜日記』 (箱根路)


●小笠原牧 (おがさわらのまき) 山梨県 「小笠原三の御牧に荒るる馬も とればぞなつくこの我が袖取れ」 『古今和歌六帖』
●甲斐嶺 (かいがね) 山梨県 「いづ方とかひのしらねはしらねども 雪ふるごとにおもひこそやれ」 紀伊式部 『後拾遺和歌集』 (甲斐の白根・白根)
●差出磯 (さしでのいそ) 山梨県 「しほの山差出の磯にすむ千鳥 君が御代をば八千代とぞ鳴く」 『古今和歌集』
●塩山 (しおのやま) 山梨県 「しほの山さしいでの磯の冬浪に 千とせをいのる友ちどりかな」 後鳥羽上皇 『後鳥羽院御集』
●都留郡 (つるのこおり) 山梨県 「君か代はつるの郡にあえてきぬ さだめ無き世の疑いもなく」 伊勢 『後撰和歌集』 (鶴の郡)
●山梨岡 (やまなしのおか) 山梨県 「甲斐が嶺に咲きにけらしな足引の 山梨の岡の山梨の花」 能因 『夫木和歌抄』
●夢山 (ゆめやま) 山梨県 「都人おほつかなしや夢山を みるかひありて行かへるらん」 『夫木和歌抄』


●浅間 (あさま) 長野県 「いつとてかわが恋ひやまむちはやぶる 浅間の嶽の煙絶ゆとも」 『拾遺和歌集』
●あふちの関 (あうちのせき) 長野県 「いまさらにいなとおもひしみちなれど きみにあふちのせきぞうれしき」 橘為仲 『橘為仲集』
●有明山 (ありあけやま) 長野県 「信濃なる有明山を西に見て 心細野の道を行くなり 」 西行
●姥捨山 (うばすてやま) 長野県 「我が心なぐさめかねつ更級や 姨捨山に照る月を見て」 『古今和歌集』 (をばすて山・更科・更級)
●風越峰 (かざこしのみね) 長野県 「白妙の雪吹きおろす風越の 峰より出づる冬の夜の月 」 藤原清輔 『続後撰和歌集』 (風越山)
●木曽路 (きそじ) 長野県 「とくさ刈る木曽のあさ衣袖ぬれて みがかぬ露も玉とちりけり」 寂蓮 『新勅撰和歌集』
●木曽桟 (きそのかけはし) 長野県 「浅ましやさのみはいかに信濃なる 木曽路のはしのかけ渡るらむ」 三条実重 『千載和歌集』
●桐原牧 (きりはらのまき) 長野県 「立ち馴れし三世の雲井を今更に 隔てて見つる霧原の駒」 藤原定家 『明月記』 (霧原の駒)
●須賀荒野 (すがのあらの) 長野県 「信濃なる須賀の荒野にほととぎす 鳴く声聞けば時すぎにけり」 『万葉集』
●諏訪海 (すわのうみ) 長野県 「春を待つ諏訪のわたりもあるものを いつを限にすべきつららぞ」 西行 『山家集』
●園原 (そのはら) 長野県 「園原や伏屋に生ふる 帚木の ありとてゆけど逢はぬ君かな」 坂上是則 『古今和歌六帖』 (帚木)
●千曲川 (ちくまのかわ) 長野県 「信濃なる千曲の川のさざれ石も 君し踏みてば玉と拾はむ」 『万葉集』
●七久里湯 (ななくりのゆ) 長野県 「つきもせず恋に涙をわかつかな こや七久里のいで湯なるらん」 相模 『後拾遺和歌集』
●伏屋 (ふせや) 長野県 「ははき木はおもて伏屋と思へばや 近づくままにかくれゆくらむ」 源俊頼 『続千載和歌集』
●神坂 (みさか) 長野県 「千早振る神の御坂に幣まつり 斎ふ命は母父のため」 『万葉集』 (御坂)
●望月牧 (もちづきのまき) 長野県 「逢坂の関の清水に影見えて 今や引くらむ望月の駒」 紀貴之 『拾遺和歌集』 (望月の駒)


●青墓 (あおはか) 岐阜県 「契りあればこの里人に青墓の はかなからずは又も来てみむ」 一条兼良 『藤川記』
●伊都貫川 (いつぬきがわ) 岐阜県 「君が代はいくよろづよか重ぬべき いつぬきがはのつるのけごろも」 藤原道経 『金葉和歌集』 (糸貫川)
●笠縫里 (かさぬいのさと) 岐阜県 「旅人は蓑打ち払ひ夕暮の 雨に宿かる笠縫の里」 阿仏尼 『十六夜日記』
●位山 (くらいやま) 岐阜県 「位山峰までつける杖なれど 今よろづ代の坂のためなり」 大中臣能宣 『拾遺和歌集』
●関藤川 (せきのふじかわ) 岐阜県 「吹出でて風はいぶきの山の端に さそひて出づる関の藤川」 西行 『西行法師家集』
●垂井 (たるい) 岐阜県 「あさはかに心なかけそ玉すたれ たる井の水に袖もぬれなむ」 一条兼良 『藤川記』
●野上 (のがみ) 岐阜県 「露しげき野上の里のかり枕 しほれていづる袖のわかれ路」 冷泉為秀 『新拾遺和歌集』
●舟木山 (ふなきのやま) 岐阜県 「いかなれば舟木の山の紅葉の 秋は過ぐれど焦れざるらむ」 藤原通俊 『後拾遺和歌集』 (船来山)
●不破関 (ふわのせき) 岐阜県 「人住まぬ不破の関屋の板びさし 荒れにしのちはただ秋の風」 藤原良経 『新古今和歌集』
●美濃仲山 (みののなかやま) 岐阜県 「思ひ出づや美濃のを山のひとつ松 契りしことはいつも忘れず」 伊勢 『新古今和歌集』 (美濃のお山・美濃山)
●莚田 (むしろだ) 岐阜県 「むしろ田やかねて千歳のしるきかな いつぬき川に鶴遊ぶなり」 後鳥羽上皇 『後鳥羽院御集』 (むしろだ・蓆田)
●養老滝 (ようろうのたき) 岐阜県 「田跡川の滝を清みかいにしへゆ 宮仕へけむ多芸の野の上に」 大伴家持 『万葉集』 (田跡川・多度山・たどの滝)
●和射見 (わざみ) 岐阜県 「我妹子が笠のかりての和射見野に 我れは入りぬと妹に告げこそ」 『万葉集』


●伊豆海 (いずのうみ) 静岡県 「箱根路をわれ越えくればいづのうみや 沖の小島に波のよる見ゆ」 源実朝 『金槐和歌集』
●引佐細江 (いなさほそえ) 静岡県 「遠江伊奈佐保曾江の澪標 あれを頼めてあさましものを」 『万葉集』
●浮島原 (うきしまがはら) 静岡県 「いつとなき思ひは富士の煙にて 起き伏す床や浮島が原」 西行 『山家集』 (浮島の原)
●宇津山 (うつのやま) 静岡県 「駿河なるうつの山辺のうつつにも 夢にも人に逢はぬなりけり」 在原業平 『伊勢物語』
●有度浜 (うどはま) 静岡県 「うどはまにあまのはごろもむかしきて ふりけんそでやけふのはふりこ」 能因 『後拾遺和歌集』
●清見潟 (きよみがた) 静岡県 「ちぎらねど一夜はすぎぬ清見がた 波にわかるるあかつきの雲」 藤原家隆 『新古今和歌集』 (清見関・きよみがせき)
●古古比森 (こごひのもり) 静岡県 「ここにだにつれづれになく郭公 ましてここひの森はいかにぞ」 藤原定家 『拾遺和歌集』 (子恋の森)
●木枯森 (こがらしのもり) 静岡県 「消えわびぬうつろふ人の秋の色に 身をこがらしの森の白露」 藤原顕光 『新古今和歌集』
●古奴美浜 (こぬみのはま) 静岡県 「いはきやまこえてこぬみのはまひさぎ ひさしくなりぬ波にしをれて」 藤原家隆 『壬二集』 (許奴美の浜)
●小夜中山 (さよのなかやま) 静岡県 「年たけてまた越ゆべしと思ひきや 命なりけり小夜の中山」 西行 『新古今和歌集』
●田子浦 (たごのうら) 静岡県 「田子の浦にうちいでてみれば白妙の 富士の高嶺に雪は降りつつ」 山部赤人 『万葉集』
●蔦細道 (つたのほそみち) 静岡県 「都にもいまや衣をう津の山 夕霜はらふ蔦のしたみち」 藤原定家 『新古今和歌集』(蔦の細道)
●浜名橋 (はまなのはし) 静岡県 「澄みわたる光もきよし白妙の 浜名の橋の秋の夜の月」 藤原光俊 『新勅撰和歌集』
●富士 (ふじ) 静岡県 「風になびく富士の煙の空にきえて 行方も知らぬ我が思ひかな」 西行 『新古今和歌集』
●三保浦 (みほのうら) 静岡県 「清見潟ふじの煙やきえぬらん 月影みがくみほのうらなみ 」 後鳥羽院 『玉葉和歌集』 (三保の松原)


●年魚地潟 (あゆちがた) 愛知県 「年魚地潟潮干にけらし知多の浦に 朝漕ぐ舟も沖に寄る見ゆ」 『万葉集』
●粟手森 (あわでのもり) 愛知県 「嘆きのみ繁くなりゆく我が身かな 君にあはでの森にやあるらん」 相模 『相模集』 (阿波手の森・粟殿森)
●伊良湖崎 (いらこざき) 愛知県 「いらご崎にかつをつり舟ならび浮きて はかちの浪にうかびてぞよる」 西行 『山家集』
●志賀須賀渡 (しかすがのわたり) 愛知県 「惜しむともなき物ゆゑにしかすがの 渡と聞けばただならぬかな」 赤染衛門 『拾遺和歌集』 (志香須賀)
●高師山 (たかしのやま) 愛知県 「こぎいでて高石の山を見わたせば まだ一むらもさかぬ白雲」 阿仏尼 『うたたね』 (高石山)
●鳴海浦 (なるみのうら) 愛知県 「これやさはいかに鳴海の浦なれば 思ふかたには遠ざかるらむ」 阿仏尼 『うたたね』 (鳴海潟・なるみがた)
●寝覚里 (ねざめのさと) 愛知県 「風の音におどろかされてわぎも子が ねざめの里に衣うつなり」 伊勢大輔 『夫木和歌抄』
●引馬野 (ひくまの) 愛知県 「春霞立ちかくせども姫小松 ひくまの野べに我は来にけり」 大江匡房 『金葉和歌集』
●二村山 (ふたむらやま) 愛知県 「出でながら雲に隠るる月影を かさねてまつや二むらの山」 西行 『山家集』
●松風里 (まつかぜのさと) 愛知県 「松風の里にむれゐるまな鶴は 千とせかさぬる心地こそすれ」 藤原定家
●八橋 (やつはし) 愛知県 「から衣きつつなれにしつましあれば はるばる来ぬるたびをしぞ思ふ」 在原業平 『伊勢物語』
●矢作川 (やはぎがわ) 愛知県 「矢矧川うへのにたてるかば桜 いつか軒ばにならむとすらむ」 藤原親隆 『夫木和歌抄』 (矢矧川)
●夜寒里 (よざむのさと) 愛知県 「諸ともに鳴きかはしたるきりぎりす よさむの里の草の枕に」 藤原仲実 『夫木和歌抄』


●阿漕 (あこぎ) 三重県 「逢ふことを阿漕の島に曳網の度重ならば人も知りなむ 逢ふことを阿漕の島に曳網の度重ならば人も知りなむ」 『古今和歌六帖』 (阿古木)
●五十鈴川 (いすずがわ) 三重県 「君が代は久しかるべしわたらひや五十鈴の川の流れ絶えせで 君が代は久しかるべしわたらひや五十鈴の川の流れ絶えせで」 大江匡房 『新古今和歌集』
●伊勢 (いせ) 三重県 「伊勢の海ゆ鳴き来る鶴の音どろも 君が聞こさば我れ恋ひめやも」 『万葉集』
●一志浦 (いちしのうら) 三重県 「けふとてや磯菜摘むらむ伊勢島や 一志の浦の海人の乙女子」 藤原俊成 『新古今和歌集』
●麻生浦 (おうのうら) 三重県 「麻生の海に舟乘りすらむわぎもこが 赤裳の裾に鹽みつらむか」 柿本人麻呂 『拾遺和歌集』 (乎敷の浦)
●大淀 (おおよど) 三重県 「大淀の浦に立つ浪帰らずは 松の変らぬ色を見ましや」 徽子女王 『新古今和歌集』
●神路山 (かみじやま) 三重県 「ながめばや神路の山に雲消えて 夕べの空を出でむ月影」 後鳥羽上皇 『新古今和歌集』
●白子浜 (しろこのはま) 三重県 「月影の白子の浜の白貝は 浪も一つに見えわたるかも」 良子内親王 『伊勢斎宮良子内親王貝合』
●鈴鹿 (すずか) 三重県 「ふりすててけふは行くとも鈴鹿川 やそ瀬の波に袖はぬれじや」 『源氏物語』 (鈴鹿山・鈴鹿川)
●垂園森 (たれそのもり) 三重県 「さよふけてたれそのもりのほとときす なのりかけてもすきぬなりけり」 藤原経家 『治承三十六人歌合』 (誰其の森・哀園森・あわれそのもり )
●月読 (つきよみ) 三重県 「さやかなる鷲の高嶺の雲井より 影やはらぐる月読の森」 西行 『新古今和歌集』
●七栗湯 (ななくりのゆ) 三重県 「つきもせず恋に涙をわかすかな こや七くりのいで湯なるらん」 相模 『後拾遺和歌集』
●花垣 (はながき) 三重県 「花がきはそことも見えずあれはてて まじかき萩に秋風ぞ吹く」 藤原家隆 『壬二集』
●花窟 (はなのいわや) 三重県 「三熊野の御浜によする白浪は 花の巌屋のこれぞ白木綿」 西行 (花の巌屋・花の岩屋)
●二見浦 (ふたみのうら) 三重県 「ます鏡二見の浦にみがかれて 神風きよき夏の夜の月」 藤原定家 『拾遺愚草』
●三熊野浦 (みくまののうら) 三重県 「み熊野の浦の浜木綿百恵なす 心は思へど直に逢はぬかも」 柿本人麻呂 『万葉集』
●御裳濯川 (みもすそがわ) 三重県 「君が代はつきじとぞ思ふ神風や 御裳濯川のすまんかぎりは」 源経信 『後拾遺和歌集』
●宮川 (みやがわ) 三重県 「契りありて今日みや川の木綿鬘 長き世までもかけて頼まん」 藤原定家 『新古今和歌集』
●山田原 (やまだのはら) 三重県 「聞かずともここをせにせむほととぎす ともここをせにせむほと」 西行 『新古今和歌集』
●忘井 (わすれい) 三重県 「わかれゆく都のかたの恋しきに  いわかれゆく都のかたの恋」 斎宮甲斐 『千載和歌集』


(2022/11/26)